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ホテルに戻り、荷物をまとめて休憩した後
午前11時チェックアウト。再び車に乗ってジョグジャカルタ市内を行く。 ここはその昔 都があった所。そして学生の町なので、日本でいえば京都みたいな感じ? 中部ジャワには8世紀半ばにシャイレンドラ朝(仏教)、9世紀に旧マタラム王国(ヒンドゥー教)、16世紀後半には新マタラム王国(イスラム教)が興った。 1755年に新マタラム王国が分裂した際に、このジョグジャカルタにハムンク・ブウォノ1世が1756年に王宮を建て新王国の都とした。ジョグジャカルタとは「平和の町」という意味。 『ラーマーヤナ』物語のラーマ王子の国、アヨーディヤーにあやかって付けたといわれる(タイのアユタヤと由来が同じ)。そして現地の人達は、このジョグジャカルタを「ジョグジャ」と呼ぶそうだ。 さすがに市内は交通量が多いので、信号待ちも少ないがある。 昨日も何人か見たが、ギターを弾いて歌を歌いながら止まっている車を回っている若者がいる。アルバイトがなかなかないので、そうやって小銭を稼ぐのだ。 他には小さな子供を抱いた女の人、女装した大柄の男性が交差点で歩いていた。まだまだ貧しい人がたくさんいるのだ。 水の宮殿(タマン・サリ)に着いた。 王宮のすぐ近くにある水浴場で、ハメンクブウォノ1世が離宮とし造営したもの。 設計したのは外国人だったようで、変わった建築様式で建てられている。多少 壁面・床面の汚れが目立つが、当時は純白で美しかっただろう。 水浴場の中央に3階建ての小さな塔が建てられている。 水浴場は王妃や側室が水浴びをするためのもので、 王様は塔の3階から水浴びをする女性達を眺めて、当夜の相手を選んで上から花を投げたらしい。 うらやましい限りである(よだれ) 現在のハメンクブウォノ10世(特別州知事)はもちろん一夫一婦制で暮らしておられる。 王様の部屋はクーラーもないのに涼しかった。風の通りが良いようにうまく設計されているなと思った。 水の宮殿を出て、バティックの店に行く。 「バティック(更紗)」はインドネシアの伝統的なろうけつ染めの布のこと。 インドネシアのバティックの技術は世界レベルで、地域によって伝統の色や柄を継承しており、特にジャワ産のものが有名なため「ジャワ更紗」とも呼ばれている。 産地として有名なのは、王宮文化にちなんだ柄が特徴的なジョグジャカルタやソロ。 そしてジャワ島北部のチルボンやプカロガンもバティック工房の町として有名で、中国やインドの影響がみられる色彩豊かな花鳥柄や幾何学模様などが特徴。 工場の中を見学する。 ※これは判子を連続して押すようにして柄を出す方法。少し安い更紗。 ※こちらは手書きの高級品。すごい手間や。 ※デザイン完成 ※お湯につけて定着させる。暑い仕事やねぇ~ ※乾けば完成。鮮やかな模様と色合い。 なぜか自慢げなガイドさん(笑) それもそのはず、このインドネシアのバティックは、2003年のワヤン、2005年のクリス(短剣)に続く3つめのユネスコの世界無形文化遺産に2009年10月2日認定されたそうだ。 お店では、いろんな更紗がある。大きな更紗からシャツや財布などの小物までいっぱい。 帽子(キャップ)をひとつ買った。 よめさんと娘がお土産の買い物で忙しいので インドネシアの名画を描いた飾り用の更紗を眺めながら、無料のオレンジジュースを飲んで待たせてもらった。 昼食はインドネシア料理。高級店なのだろう、客は欧米人ばかりだ。 昨日からレストランでは現地のひとはおらず、外国人の客ばかり。 実はそれにはわけがあって イスラム教であるインドネシアは今(ヒジュラ暦の第9月)日の出から日没までの間、 イスラム教徒の義務の一つ「断食(サウム)」として、飲食を絶つことが行われている。 日本ではラマダンと呼ばれ断食のことと誤って捉える人もいるが、あくまで月名。 正確には「ラマダーン」ラマダーンに断食するのである。 そういえば、ガイドさんもドライバーさんも朝からなにも食べてないんや。 で、日没後はいくら食べても酒を飲んでもいいらしい。この時期、普段よりレストランやスーパーの売り上げは上がるらしい。 よめさんが渡したミネラル入り塩キャンディーは「断食が終わったら頂きます」って言ってた。 ちなみに、イスラムは豚肉は食べないと聞いていたが、ガイドさんは大抵のものはなんでも食べるらしい。食べたことがないのは「こうもり」ぐらい。食べたいとは思わないそうだ(笑) ここのインドネシア料理は香辛料のきいた、僕好みの味だった。 特に美味しかったのは魚料理。なんだろう?日本でよく売られている「うおぜ」みたいな形の魚。 気がつけば、いつの間にか歯の痛みが治まっていたので、美味しく食べることが出来た。ビンタンビールもうまい! 食後はプランバナン寺院へ行く。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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