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なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか? ゴルフの話かと思いきや、13篇のビジネス寓話集です。 とってもわかりやすく、でも奥が深い話ばかりです。 その中で、特に気に入ったのはこちら 1章:進化を拒んだ古代魚と陸に上がったカメ ずっと変わらずにいるものは何もない。 変化し続けるこの世界では、 進化するか、しないかという選択の余地などない。 生き残るには進化するしかないのだ。 私は長いこと、すべてを不運のせい、他人のせい、 世の中のせいにしてきたが、 今では、責任はこの私にあったかと悟っている。 沼に住む生き物の話なのですが、何故亀が陸に上がれるように進化したのか? 絶滅してしまった古代魚はなぜ絶滅したのか。 という寓話です。 3章:1本足になったアリ株式会社の末路 「慢性コストカット病」が招いた結末 業績アップにつながる活動が、 会社を前進させるための本当の原動力となる。 会社の競争力を低下させるようなコストカットは、 どれも失敗への第一歩となる。 コスト削減をするためにアリ(=従業員)の足を1本1本取り除いていくのです。 最初のうちは成果もでましたが、4本、3本、2本、1本としてしまったために 最後は餓死してしまった。という話です。 業績が悪化しているからといって、営業経費を削ったり、補助的な人員の数を減らしたり することで、専門職の社員が余計な時間を費やさなければならなくなり、 かえって、戦闘意識を失い、競争に勝てなくなっていくということ。 5本のうちになんとか全力で競争力を高めるべき。 行き詰まった時には前進する努力を続けよう! ということです。 次の章は 6章:社長のクローンは働き者ばかり!? 会社はいろんな人がいるからうまくいく 重要なのは、みんなが均一なことではなく、 みんながそれぞれの役職に適していること。 そしてみんながうまく組織され、やる気があり、 よく管理されていることだ。 部下を上手に育てられない人が、 「私がもう1人欲しい」というのをよく耳にします。 この寓話はボスが、部下4人を自分のクローンにする話です。 1人は秘書 2人は部門マネージャー 1人はプロダクトマネージャー クローンであれば、やり方も考え方もボスと同じになり、 すべてが思い通りに運ぶはず!と思ったボス。 成長したいので、辞めるという部下や、 社長が部下の話を聞かないため、不満を漏らす部下、 問題を抱えすぎて解決策が見つからない部下、 頑固者で毎回ボスとぶつかる部下、 重要なのは、みんなが均一ではなく、みんながそれぞれの役職に適していること。 そしてみんながうまく組織がされ、やる気があり、 よく管理されていること。 これが大事だと気づくのです。 適材適所とはよく言ったものですが、それを見極めるのがボスの役目であって、 そこで力を発揮してもらうために、管理するのがボスの役目ですよね。 そこでいっしょになってやろうとすると、自分のやり方だけに固執してしまい、 プラスαは生まれません。 部下を信頼して、仕事をまかせて、 自分ではなし得なかったプラスαを喜べるボスでありたいものです。 7章:なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか? 仕事もゴルフもいかに目的地にうまく運ぶかが肝心 ゴルファーはまず、目標に、つまりボールを打ち込みたい地点に狙いを定める。 同様にエグゼクティブは何かを始める前に、ゴール、つまり達成したい目標を設定する。 狙いを定めたら、次は、ボールの行く手にハザートや ショットが失敗する要因がないかどうか見極めて、適切なクラブを選ぶ。 まわりの状況を考慮したうえで、ゴルフバッグのなかの14本のクラブから 最もよい結果が出せそうなクラブを選ぶ。 同様にエグゼクティブは、入手できる資源(人材や物資)のなかから、 目標を達成するのに、最も役立ちそうな人材や物資を選ぶ。 見極めを終えたゴルファーは、次に適切なスタンスをとり、 クラブのグリップを正しく握る。 この動作はショットを成功に導くためには非常に大切で、 いわば「成功のための最低限の保証」となる。 ゴルファーはこうしてショットを放つ前の準備を整えるが、 同様にエグゼクティブも、成功したいなら、事を起こす前にしっかり準備する必要がある。 勝利は運とは関係ない。 すべてのステップが正しく実行されれば、 最後にはありがたい結果が得られる。 難しくして失敗するのはかまわないが、 かたくななせいで失敗してはいけない この話が、本の題名になっているわけですが、 ゴルフをなぜするか?というのをビジネスと置き換えています。 ゴルフをしない人にはちょっとピンとこないかもしれませんが、 目的にめがけて、自分ひとりで組み立てをしていくスポーツ 会社経営に似ているのかも知れませんね。 私は、人のいないところ、いないところを攻めていくテニスをしていました。 だから、テニスは性格が悪くないと強くなれないなんて言われます(苦笑) しかし、次の手はどうくるか?という予測をしてそこに配球させるという 頭脳プレーなんですよ!!! 何のスポーツも、もちろん頭脳を使わずしては勝てないと思いますが、 戦略をたてるのは楽しかったです。 16本の戦略を立てて、自分が思った通りの配給が来た時には あまりの感動にミスってしまいましたが(苦笑) 話はそれましたが、ゴルフ。 やってみたいけど、やりたくないスポーツのひとつですね。 テニスをしていたので、上手いはず!と言わて、 ラウンドを何回か回ったことはありますが、 打てないことがフラストレーションになるので、 本腰を入れて、練習をしてからラウンドにでないといけませんね。 楽しいはずのゴルフが、全然楽しくなくなりますから(苦笑) まだまだ面白い話がたくさんありますが、ぜひお手にとってご覧くださいませ♪ 1章:進化を拒んだ古代魚と陸に上がったカメ 2章:こだわりの異なる3人の社長の選択 3章:1本足になったアリ株式会社の末路 4章:本当に「使えない」のは車かドライバーか 5章:有能な社員に新人、ベテランも関係ない 6章:社長のクローンは働き者ばかり!? 7章:なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか? 8章:「自ら動く新入社員」と「指示待ちベテラン社員」 9章:1006人のうち、会社の妨げとなるのは6人 10章:すぐに専門家任せのエグゼクティブたち 11章:「前世紀のセールスマン」と「21世紀のセールスマン」 12章:ボロボロのガレー船と3人の船長の航海術 13章:エグゼクティブは熱気球に乗って仕事をしなさい お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月07日 17時03分14秒
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