テーマ:時計NEWS(281)
カテゴリ:アンティーク
1919年ころに製作されたWALTHAMの懐中時計(17石)です。
とある骨董市で1万数千円で買ったものです。 当時のものとしては、まあそこそこの時計だったという感じでしょうか?そこそこと言っても現在の「そこそこ」の機械式腕時計に比べればかなり高級な(凝った)造りをしています。 ローマ数字インデックスのシンプルな文字盤は若干のクラックがあるものの結構綺麗です。 90年近く経っているにも関わらず機械はピカピカです(少々錆の発生はありますが)。 軸受けにはゴールドシャトンが、センターとテンプ部には更に止めネジが打ってあります。ブリッジには綺麗な装飾模様が施され、なかなか美しいです。 テンプはこの時代のお約束で、チラネジ付きバイメタル切りテンプ(2枚の材質の違う金属を張り合わせたテンワを使うことで温度変化に対し自己補正を行う)で、ミーンタイムスクリューとして金無垢らしきウエイトが2個付いています。(もっと高級なのはチラネジ全部が金無垢ですが) また、緩急針の微調整装置としてWALTHAM特有の星型の調整機構が付いています。 但し精度については、まだ調整中ですが姿勢差が結構あるようで1日30~40秒程度です。まあなんとか実用に耐える精度なので、普段使いも可能な感じです。 こういうアンティーク(西洋では100年経たないとアンティークとは呼ばないようですが)懐中時計には、現代の腕時計にはない面白い機械が楽しめ、しかも圧倒的に安価ですので、コレクションするには持って来いかもしれませんね。 用語など解説はこちら... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.08 23:53:09
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