テーマ:時計NEWS(281)
カテゴリ:その他ブランド別 マ行
ミネルバの時計が市場から姿を消して何年でしょう...。チラネジテンプとスワンネックという高級仕様の代名詞的な2大機構をもつ自社製ムーブメントでありながら、今にして思えばありえないくらいの低価格(今のノモスくらい)で販売されていたピタゴラス(というよりCal.48)。もっと昔のクロノグラフCal.13-20CHなんかも未だにアンティーク市場では人気がありますよね。古き良き機械式時計全盛期の機械を最も最近まで最も安価に提供してきたブランドと言えます。
数年前にイタリア資本グループに買収されて以来、一応ミネルバブランドでピタゴラスの販売もされていたようですが、金無垢にしたりして価格は何倍にも跳ね上がり、以前の面影を残すどころかファンをがっかりさせていました。 そして昨年リシュモングループ(カルティエ、ピアジェ、ヴァシュロン、ジャガー・ルクルト、IWC、モンブランなど)に買収され、今後はモンブランにムーブメントを供給するというようなアナウンスがされたのは記憶に新しいところです。 で、早速今年ミネルバ製ムーブメントを搭載した時計がモンブランから発表されました。モンブランとは皆さんご存知の高級筆記具メーカーで、10年ほど前から時計の製造も手掛けるようになった、時計メーカーとしてはかなり若いブランドですが、昨年辺りから突然高級路線に走り始めた感があるというのが私のイメージです。 今回発表されたシンプルな3針用ムーブメントはCal.48とは全く別のもののようですが、チラネジテンプやスワンネック式緩急微調整機構を備え、きっちり面取りされ優雅なカーブで構成されたブリッジを見ると、いかにも高級な雰囲気のムーブメントです。 そしてもう一つは2カウンターのワンプッシュクロノグラフで、こちらもチラネジテンプやスワンネック式緩急微調整機構を備え、コラムホイール、キャリングアームを持つ古典的な高級クロノグラフといった面持ちです(ブリッジの造形など雰囲気はかつてのCal.13-20CHに似ていますね)。何れも結構な高級時計という位置付けになるのでしょう。 やはり昔の古き良き「ミネルバ」を知るものとしては「あのころには戻れないのだな」と、あきらめにも似た残念な気持ちになりますねぇ... とは言っても、どーしてもミネルバのムーブメントが欲しい!という方には「朗報」と言えるのかも知れません・・・ MONTBLANK一覧へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.25 23:15:08
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