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2008.03.20
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カテゴリ:GIRARD PERREGAUX
 ジラール・ペルゴからフリースプラング方式の新型調速機構が発表されました。(フリースプラングについてはこちらを参照下さい)
Girard-Perregaux for SIHH 2008
 緩急針を持たないフリースプラング方式は姿勢差が出にくく衝撃に対しても有効であるため、特に近年は多くの高級ブランドが採用している方式ですが、調整範囲が狭くかなり製作精度が高い機械でないと採用することができないという、少々敷居の高いシステムです。スイスでも有数のマニュファクチュールであるジラール・ペルゴもようやくフリースプラングの採用に踏み切ったようです。
 写真でも分るとおりテンワはかなり凝った構造で、3対のチラネジ型調整ネジと1対の大きな偏芯ネジ(パテックのジャイロマックス風)が搭載され、全て空気抵抗を低減させるべくテンワを削り込んでネジの頭が飛び出ないようにしてあります。これだけ作り込まれるとさすがに迫力がありますね。惜しむらくはひげゼンマイが巻上げひげではないことです。しかしながら今のひげゼンマイは終端カーブの改良で、ほとんど巻上げひげと変らない程姿勢差が出にくいとも言われているので、性能的に劣っている訳ではないでしょう。
 またこの調速機構にはひげ持ちの調整用にスワンネック型の調節機構が装備されています。これと同様の装置を持っているのは、ランゲ&ゾーネのリヒャルドランゲ(フリースプラング)やグラスヒュッテ・オリジナルのCal.65や90のダブルスワンネック(緩急針)など極々一部の高級機だけです。

 多数の調整ネジにより広い調整範囲を獲得し、ひげ持ちの調整機構という+αを持ったジラール・ペルゴの新型調速機構は現代の高級機の中でもトップクラスと言えます(実力はまだ分りませんが)。まだこれを搭載した時計はおろかキャリバーも不明ですが、近いうちにこれを搭載したものが発表されることは間違いないでしょう。


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Last updated  2008.03.20 23:03:58
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