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2009.03.08
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 2009年がスタートして早や2ヶ月が経ちましたが、時計業界の動きも慌しくなっております。1月19~23日にスイス・ジュネーブで開催されたSIHH=通称ジュネーブサロンから気になるネタを紹介したいと思います。

 まず気になったのがパネライの新作ムーブ。P.9000と名付けられた新型ムーブメントは、もちろんパネライの自社開発ですが今までのP.200X系とは全く別のシリーズのようです。
SIHH 2009 Officine Panerai P9000 models
 3針+日付の自動巻きP.9000の他、これにGMT針とパワーリザーブ表示を追加したP.9001とP.9002があります(ちなみに9001はパワリザをブリッジ側に配し、シースルーバック越しに見るタイプ)。

 肉抜きされた巻上げローターの形状はP.2003そっくりだし、全面サテン仕上げなところも200X系の雰囲気がまんま継承されている感じです。ただ中身は全くの別物で、香箱は3バレルではなく2バレルでパワーリザーブは72時間。テンプのブリッジは片持ちで、高さ調整用ナットも見えません。つまり200X系よりもコストを抑えたムーブメントであることが言えそうです。
 とは言え28石という多石ぶりや、フリースプラングであったり、ゼロリセット機構が搭載されていたり(9001と9002)と、トータルで見ればロレックスの3135系にも引けを取らない内容です。また短針は1時間単位にステップ送り(戻し)可能で、これは旅行先での時差調整には重宝する機能です。(ロレックスGMTマスターIIの短針と同じですね)

 で、当然これらを搭載したモデルも発表されています。
SIHH 2009 Officine Panerai LUMINOR1950MARINA 3DAYS AUTOMATIC44mm
 これは最も「素」と言える、P.9000を搭載した「ルミノール1950マリーナ 3DAYSオートマチック」です。ケースはモデル名から分るとおり1950ケース(44mm)と呼ばれるタイプで、ケースの表側から裏側にかけてすり鉢状になっているのが特徴です。この他に同ケースで9001、9002を搭載したGMTモデルと、回転ベゼルを装備した47mmのサブマーシブルが発表されています。
 何れも300m防水でシースルーバックを採用しており、頑丈でガンガン使用することを前提にしながらも、裏返せば自慢の自社開発ムーブが堪能できると言う抜かりの無さぶりが非常に憎いです^^;)

 そして特筆すべきはその価格設定で、写真の素モデルなら68万2500円(予価)と言いますから驚きのコストパフォーマンスです。なかなか凝った自社開発ムーブメントでありながら、SSケースに入れてこの価格で出すと言うのは大いに歓迎できるし、これならロレックスと勝負できる数少ない時計になるのではないでしょうか。 
 パネライのマニファトゥーラ(マニュファクチュールのイタリア読み)コレクションは高くて買えないな~と諦めていた人には、正に朗報ではないでしょうか?

 但し実際の性能は未確認ですのであしからず^^;)


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Last updated  2009.03.08 18:40:00
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