テーマ:時計NEWS(281)
カテゴリ:EPOS
エポスの新作は毎年楽しみです。基本的にどれもコストパフォーマンスに優れ、デザイン面では遊び心が感じられるモデルが多いというのが「楽しみ」の所以ではないかと思います。
さて、2009年の新作も期待通りの高コストパフォーマンスモデルが目白押しです。 先ずはレクタングラー(角型)コレクションのパーフェクション・シリーズより3モデル。 左から2つはETA2824を搭載したオーソドックスな自動巻きですが、丸を強調したインデックスが長方形のケースに違和感無く収まっています。またインデックスの外側には放射状のギョーシェ模様が彫られ、文字盤に立体感を持たせています。この結果、なかなか上品なドレスウォッチに仕上がっており、定価7万円台の機械式時計と考えると非常に良くできていると言えます。 右のスケルトンモデルは世界限定99本の希少モデルでジャケ社のパワーリザーブ表示付き手巻き角型ムーブメント「Jaquet7365」を搭載しています。こちらは少々値が張りますが(と言っても30万円弱)ムーブメントの希少性を考えれば十分な低価格と言えるでしょう。但し本数が少ないので手に入れるのは難しいかもしれません。 続いてスポーツモデルのスポーティヴ・シリーズより3モデル。 典型的なパイロットウォッチデザインが2モデル。ETA7750のクロノグラフとETA2824の3針ですが、IWCのパイロットウォッチシリーズやフォルティスのフリーガーなどと同様、分りやすいパイロットウォッチです。このモデルには写真のカラー以外にシルバー文字盤があり、どちらにも蛍光塗料にオレンジ色を採用したものがあります。オレンジ色の針やインデックスはなかなか新鮮で視認性の向上にも一役買っていると思いますので、一度見てみて下さい。価格はクロノグラフが15万円弱、3針が7万円弱と、エポスらしいリーズナブルな価格設定です。 右もETA7750搭載のクロノグラフですが、こちらは文字盤をスケルトナイズした世界限定118本の希少モデルです。希少とは言え、ムーブメントまで希少と言うわけではないので価格は控えめで17万円弱です。楽天内のショップを見渡しただけで10本以上あるようなので今のところ入手はできますが、世界限定118本が本当ならあっと言う間に無くなるかもしれません。 最後に、久々にオーバーダート・シリーズの新作2モデル。 左はETA2671を2個搭載した世界限定999本のGMTモデルです。楕円のケースに時間表示のダイヤルを2つ配した文字盤は非常にユニークですが、それぞれ完全に独立して調整できるので、GMT時計としてはETA2893搭載(24時間針装備)のものより使い勝手が良いのかもしれません。価格は見かけのユニークさに反して13万円弱という低価格ですから、コストパフォーマンスは高いといえます。但し幅47mmの特大ケースは付ける人を選びそうです。 最後は世界限定200本の5ミニッツリピーターです。旧モデルに比べて、文字盤をスケルトナイズするなどしてグッとモダンな意匠になっています。通常リピーターは数百万円(ミニッツリピーターなら1千万円オーバー)するのが一般的ですが、5分単位とはいえ80万円台というのは驚くべき低価格です。 やはりエポスのコストパフォーマンスについては特筆すべきものがあります。やたらと複雑系やハイスペックモデルに走らず、必要十分な機能にほんの少し遊び心を加え、できるだけ低価格で提供する姿勢は創業当時からブレていないように感じます。このあたりが幅広いユーザーに支持される所以なのでしょう。 エポスの各モデル詳細はこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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