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2010.10.11
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 「旅」をテーマにした腕時計「タンブール」。その新作がとても面白いです。

 私は基本的に「時計メーカー」以外のブランドの機械式時計には正直あまり興味を持たないのですが、ルイ・ヴィトンの新作「タンブール・スピンタイムGMT」にはグッときました(^^;)

 写真がないので言葉だけでどこまで伝わるか自信がないのですが...
 丸い文字盤の中央には針が2本だけついていて、1本は分針で一周60分を表示し、もう一本は黄色いGMT針で恐らく一周24時間を表示。秒針はありません。
 そして「スピンタイム」という名前はローカルタイムの表示から来ているのですが、この機構がとても面白いんです。文字盤外周、時間のインデックスがあるべき位置には四角い窓が(計12箇所)開いていて、その窓を塞ぐように立方体がおさまっています。この立方体は、文字盤中央から放射状に伸びた軸に固定され、軸が回転することで4つの面を文字盤側に見せることができる構造になっています。4つの面には1面おきに数字が書かれていて、例えば12時位置の立方体には12と24の数字が書かれていて、90度回転する毎に文字盤には「12」→「空白」→「24」→「空白」→「12」と表示されます。

 例えば、朝の9時台とすると、9時位置の窓に「9」が表示され、他の窓は全て「空白」が表示されている状態です。そして10時になると同時に9時位置と10時位置の立方体だけが90度回転し、9時位置の窓には「空白」が、10時位置の窓には「10」が表示されるのです。そしてその11時間後再び9時位置の立方体が回転すると、今度は「9」ではなく「21」が表示されるという非常に凝った24時間表示のジャンピングアワーとなっています。

 立方体が回転するという、立体的な機構、なんかすごく惹かれるんですよね(^^;)。ハリーウインストンのオーパス5(3つの立方体による時間表示とレトログラードの分表示が見事に組み合わされたヤツ)は未だに強烈な印象として残っているし。

 まあお世辞にも視認性が良好とは言い難いし、立方体を回転させるためのトルクロスで精度に影響がでないのか?とか、気になる面はありますが、発想と実現力には素直に感心するところであります。また、価格も450万円と、比較的現実的な(十分高額ではありますが)ところにも好感が持てます。昨年の「ミステリューズ」に比べれば随分まともな価格です。

 旅のおともに如何でしょうか?(ちと贅沢が過ぎますが^^;)


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Last updated  2010.10.11 19:29:41
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