テーマ:時計NEWS(281)
カテゴリ:ROLEX
今年もバーゼルフェアが開催されましたが、まず注目はロレックス エクスプローラーIIのモデルチェンジです。
とても分かりやすい(^^;)24時間針のオリジナルモデルへの回帰といいましょうか、オレンジ色の大きな矢印型に変わりました。 ただし外観上の変更は、24時間針以外は他のスポーツモデル同様現行品のブラッシュアップに留まり、あからさまな初期モデルへの回帰は見られません。 目立つ変更点を挙げると、まずケースサイズ。40mmから42mmにサイズアップしました。今のご時世40mmはスポーツウォッチとしては確かに小ぶりだったかもしれません。他にはインデックスと時分針の大型化でしょうか。ロレックスの最近のモデルチェンジではみなアワーマーカーの大型化と時分針の拡幅による視認性の向上が図られており、このエクスプローラーIIでも同様の処理がなされています。実用性を追求するロレックスらしい変更と言えます。 そしてもう一か所、文字盤の「EXPLORER II」の文字が、24時間針と同じ鮮やかなオレンジ色になりました。これも最近のロレックスではお約束のようで、GMTマスターIIやミルガウスでも同じ手法が見られます。 さて、肝心の中身ですが、ムーブメントは現行のCal.3185からCal.3187になりました。一足先にモデルチェンジしたGMTマスターIIにはCal.3186が搭載されていましたが、さらに改良が加えられています。HPの説明から察するに、Cal.3186も3187も基本的には3185と同じですが、3186はひげゼンマイが「パラクロム」という材質(耐磁及び耐衝撃性に優れる)に変更されたもので、3187はさらにテンプの耐震装置が「パラフレックス」という最新のショックアブソーバに変更されています。 ただ、現行のエクスプローラーIIも、製造が新しいものにはCal.3186が積まれている、なんていう話も聞きますし、最近製造されたGMTマスターIIにもCal.3187が既に積まれている可能性も否定できません。少なくとも新型のエクスプローラーIIにはCal.3187が積まれることと思いますが、いつの間にか更に新しいものに変わっている、なんてことも無い話ではないでしょう。良くも悪くもそれがロレックスのやり方であり、モデルチェンジに関係なく常に最良のものを市場に提供したいという姿勢なのでしょう。ただユーザーがそれを知るには裏蓋を開けるしかない、というのがファンにはもどかしいところなのかも知れませんね^^;) ちなみにロレックスのCal.31〇5シリーズの優秀さは今更語るべくもないところですが、ざっとおさらいを。 なんと言っても調速機廻りの贅沢な構造とその恩恵による高精度でしょう。ひげゼンマイは姿勢差の少ない巻き上げひげ(一部の高級ブランド以外殆ど使っていない)を採用しており、更に最近はパラクロムという特殊な材質で造られています。調速は緩急針を持たないフリースプラングで、テンプについた2対のマイクロステラナットによる調速は、衝撃に強く、姿勢差も出にくい、非常に優れた調速機構と言えます。また、cal.318〇系は時針を1時間単位で単独で動かすことができ、海外旅行等で現地時間に調整するのが非常に簡単で便利です。(ETA2893系は時針単独操作ができないので海外での時刻合わせが結構面倒なんです) パワーリザーブやリバーサー式巻き上げ機構等は平凡と言わざるを得ませんが、この辺りの価格帯ではトップクラスの出来の良さです。 さて、個人的な感想を言わせて頂くと、「本気で欲しいかも」というのが正直なところで、円高なうちにそこそこ値が下がってくれたら真剣に購入を考えそうです^^;) 私の場合、ちょっとした思い入れがありまして、もともとアンチロレだったのですが、初期型のエクスプローラーIIだけはデザインが好きで、20年近く前に欲しいと思いつつ値段とNASA云々に負けてスピードマスターを買い、それ以来気になりつつ気が付けば100万円を超え、150万円を超え、とても手が出せない代物になってしまいました(たしか当時は40万円くらいで買えた)。 で、あのオレンジ色の24時間針復活です。できればインデックスや針も初期型に似せてくれればな~などと思いつつも、既に資金のやりくりを考え始めています... 被災地を応援しよう!! 青森県/岩手県/宮城県/福島県/茨城県 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.04.17 20:13:05
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