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2012.02.12
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カテゴリ:Maurice Lacroix
 モーリスラクロアから初のダイバーズウオッチ「Pontos S Diving Chronograph」が出ます。 
 ETA7750を搭載したインナー回転ベゼル式の200m防水クロノグラフで、挿し色のオレンジが水中での視認性に貢献し、同時にスポーツウオッチらしい外観に仕上がっています。

Basel 2012 - Maurice Lacroix Pontos S Diving Chronograph

 一見ダイバーズウオッチには見えないスマートな外観は、モダンなポントスシリーズのイメージ通りで、直径43mmというダイバーズとしてはそれほど大きくもないサイズと、何気なく風防内に収められたインナー回転ベゼルの効果で非常にすっきりしたものに仕上がっています。少々穿った見方をすれば、これ見よがしなデカ厚ダイバーズに対するアンチテーゼとも受け取れます。

 カラーはオレンジのほか挿し色に水色を使用したものや、地味なモノトーンも用意されています。またストラップは写真の如く挿し色と同色のストライプが入ったNATOストラップのほかSSブレスレットも選べるので、モノトーンにSSブレスを選んでビジネスシーンで違和感なくさらりと身に付ける、というようなこともできそうです。

 ポントスシリーズなので、7750搭載機としては比較的安価な価格設定がされるのではと思います。新社会人が初めての機械式として持つのも良し、休日のアウトドア用に2本目3本目などとして持つのも良いかもしれません。

 モーリスラクロアは比較的新しいブランドですが、自社専用のケース工場を保有し、近年は自社ムーブメントの開発にも積極的で、なかなかクオリティーの高い時計造りで徐々にその知名度を上げています。といっても日本ではまだまだ知っている人は少ないようですが。
 ただいま一つブランドの立ち位置がはっきりしないというか、ブランドイメージの構築に右往左往しているように見えます。特にフラッグシップであるマスターピースシリーズでは、クラシカルで仕上げのいい時計に注力していたかと思えば、「蚊取り線香でへろへろになった蚊」みたいな少々エキセントリックなクロノグラフを造ってみたり、四角い歯車を秒針にしたヘンテコなのを造ってみたり、メモワール1は未だに完成しないしと、明らかな失敗作(失礼!)が目立ちます。
 ダブルレトログラードやムーンフェイズレトログラードなどはとても綺麗で私も好きなので、できればそっちの流れで進んでくれればいいのにと、勝手に思っています^^;)





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Last updated  2012.02.12 19:31:38
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