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テーマ:おすすめ映画(4068)
カテゴリ:趣味
言わずと知れたSF超大作コメディ映画、などとはとても言えない超マイナーな作品です。主演男優のティム・アレンの名前は聞いた事無くても、主演女優は、あの「エイリアン」シリーズで一躍有名となったシガニー・ウィーバーだと聞けば、ご存知の方も多いでしょう。日本では3年前の春に封切られ、都内では渋谷パルコにある「シネ・クイント」というマニアックな映画館だけで上映されていたような気がします。
あの「トレッキー」とか「トレッカー」と呼ばれるファン達で有名な、「スタートレック」つまり日本で「宇宙大作戦」というタイトルの付けられているシリーズを元にパロディー作品として製作されたのが「ギャラクシー・クエスト」です。スタートレックの登場人物、名場面、エピソードなど、スタトレ・ファンならば誰でもが知っているような事柄を「これでもか?」という感じでパロってあるので、もう堪りません。 しかも単なるパロディに終わらず、ストーリーを劇中劇として組み立てることによって、スタートレックそのものだけでなく、それを取り囲む、業界・俳優達・ファンといった、メタ層までも含めた形でのパロディになっているところが、面白さを倍増させている点です。 製作はスティーブン・スピルバーグ率いる映画制作会社ドリーム・ワークス。主演男優のティム・アレンは全米人気NO.1のTVスターだそうですが、彼が演ずるのが映画の中の俳優ジェイソン・ネズミスで、同じくシガニー・ウィーバー演ずる劇中女優グエン・デマルコ達は、1979年から1982年までに3シーズンも放送された(という設定の)人気TVシリーズ「ギャラクシー・クエスト」のレギュラー・メンバーのキャストになっていた訳です。ジェイソンはピーター・クインシー・タガート艦長をグエンはタウニー・マディソン少佐をそれぞれ劇中で演じる訳です。 舞台は、そんな「かつてのヒーロー達」に一目会って、サインをもらいたいと思っているファン達が集うコンベンション会場。そう、僕たちの住むこの現実社会における、スタートレック・シリーズでのカーク船長を演じたウィリアム・シャトナーや、ミスター・スポックを演じたレナード・ニモイを目当てにファン達が集まるコンベンションをそのままパロったようなシーンです。いろんな「オタク」達の描写以外に、かつての物語上の設定にうんざりしている俳優の姿があります。これは丁度「私はスポックではない」という本を出版したレナード・ニモイが思い出されます。 そういう所に本物の宇宙人サーミアンたちが、タガート艦長たちのTVシリーズで活躍した映像をドキュメンタリーだと勘違いして、救援を要請しに来てしまうところから冒険が始まることになります。TVシリーズに登場していた宇宙船「プロテクター号」はもちろんCGやミニチュアを使って撮影していたものですが、サーミアンたちのテクノロジーをもって、ちゃんと「偽物そっくりの本物」が建造されて発進準備中で待機している訳です。普段は冴えない、かつての人気シリーズの栄光にすがっているだけのネズミス達は、チャンスとばかりに本物の宇宙船に乗り込んで、夢にまで見たほんものの宇宙活劇を本当に演じる事になってしまったのです。 敵の宇宙人サリスが要求するものは、TVシリーズに出てきた謎のオメガ13という装置の存在がサーミアン経由で知られてしまい、これ引き渡せというものだったのです。しかし、それがどんな装置なのか解き明かされるエピソードまで達する前にTVシリーズが打ち切られてしまったので、ネズミス達もどんな装置なのか判らない。 そのうちにサリスに捕らえられてしまい、挙句にプロテクター号の自爆装置が起動されるんだけど、例によってネズミス達はまだその装置を扱ったことがない。土壇場でTVシリーズの熱烈なるファンであるオタク少年と連絡が取れて、艦内の自爆装置の場所を聞き出したりと、至るところに伏線やパロディが散りばめられているのが、もうほんとに堪りませんわ。 ずいぶんとネタばれ記事を書いてしまいましたが、スタトレ・ファンならば絶対に見逃せない作品だし、例えスタートレックを知らない方でも充分に楽しめる映画です。DVD買っちゃいました。 それにしても、バスト強調のグラマラスなマディソン少佐を、あのシガニー・ウィーバーが演っているというのは、彼女の年齢を考えると驚異的でさえありました。まあ、TVシリーズから年月を経ている設定だから。 数年前、閉館される「五島プラネタリウム」のさよなら上映を見ようと会社を早退して渋谷の東急文化会館まで行ったのに「本日の整理券はすべて終了しました」というむごい仕打ちに打ちひしがれているハートをリカバーするべく、見に行ったのがこの映画でした。プラネタリウムは土曜日にリターンマッチを挑んだのですが、朝10時半でも駄目でした。結局、21年前に結婚直前にカミさんと行ったのが最後になってしまった。しょんぼりしつつも、閉館記念ビデオを予約申し込みして、東急プラザのロゴスキーでボルシチとピロシキを頬張りながらウォッカを飲んだのが思い出っちゃあ思い出なのかな… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年04月17日 15時49分23秒
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