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カテゴリ:家族の風景
宿題をするつるの手もとを見て
ハハは驚いた。 鉛筆がない!! よく見ると ちびた鉛筆が手の中にすっぽりおさまっていた。 まあ、何て短いのを使ってるの。 キャップをしてるのに7センチくらいしかない。 他にまともなのはないの? フデバコをのぞくと。。。 出るわ、出るわ、 今はやりの布製のポーチ型フデバコからは おんなじようにちびた鉛筆が5本 きっちりキャップの中におさまっている。 はあ~ 半年前大量にえんぴつを買ったはずだし 折々頂いたりしていたのに 寸暇を惜しんで何やら書き物をしているつるには それでも足りなかったのだ。 鉛筆の持ち方が悪くなるから、短くなってきて ストックないときはハハにちゃんと言いなさいよ。 あきれたのは ぞろぞろあるサインペン、 黒ばかり9本! 何に使うんだ? あのね、サインペンはインクが蒸発しやすいんだから、 いっぺんにおろさないで、1本だけ入れといて 残りは机の引き出しにしまっときなさい。 まったくイマドキの子ときたら ポスター書いては懸賞だ、 書道書いては参加賞だ何だと ポンポンと文具をもらうから もったいないなんて気がないのだろう。。。 が、つるは 「だ、か、ら、全部いるの!」 と頑なに言う。 何にいるのかと問えば、 「これは水性の細字と中字と太字で書写に使う。 これは油性の極細と細字と中字で、ビニールとかに書くのに使う」 えええ? そんなしょっちゅうビニールに書くことが学校であるんかいな。 「あるんだよ。図工とかで」 それにしても多すぎるねえ。 残りはいいでしょ。 「いや、使う。」 何に? 「となりの子に貸すのに。」 へ?これは? 「ななめ後ろと前の子に。」 なんで? 「いつも忘れるから。」 きみは学校で貸し出し業をしてるのか! ハハはたまげて言葉も出なかった。。。 が、懇談のとき担任の先生が 「とにかく忘れ物が多いクラスで」とボヤいていたのを思い出し 「とにかく授業がスムーズにいくためには必要な9本だ」と 主張するつるのまじめくさった顔に もう笑うしかないのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.18 21:27:51
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