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めでたし×めでたし

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2011年11月29日
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「俺達が何のために戦ったのか、話を聴いてくれ!!」



靖国神社で叫んでいた、白髭のおじいちゃん、赤堀光雄さんにお会いしたのは、

歴史を知る旅の途中でした。



     「靖国で会おう。」



多くの日本兵が、そう言って仲間と亡くなっていった事を知り、

靖国神社へ参拝に行った時のことでした。



私は拡声器で参拝者に訴えていた赤堀さんが、他の人に交代したのを見計らって、

近寄って声をかけました。




「あのう・・、お話を聴かせていただきたいのですが・・。」



赤堀さんは振り返り、孫のような年齢の私を見て、パッと顔を輝かせ



「おお、いいともいいとも。こっちへおいで。のどは乾いていなかい?

 よく来たね。まず、お茶でもお飲み。」



と、嬉しそうに森の中のテーブルへ招き入れ、お茶を出してくださいました。




赤堀さんは靖国神社を見上げ、話し始めました。



「あんたみたいな若い娘さんは教わっていないだろうが、ここには英霊が眠っておられる。」



「皆、国の命令で戦争へ行き、国を守るために死んでいった。英霊だ。」



靖国神社では明治以降、国のために殉難した方々を、英霊として祀っています。



私も靖国神社を見上げながら

「おじいちゃんも、ここに祀られる覚悟で、戦争に行ったのかな。」

と、ふと思いました。




「俺も戦争に行った。

 でも私利私欲の為じゃない。

 国を守るため、そして大東亜共栄圏設立、アジア繁栄のために戦争に行ったんだ。」





日本では徳川家康が天下統一をして、徳川幕府が成立して以降、260年余り戦争が

起きませんでした。



この期間も世界中で、ずーっと戦争が起こっていて、世界の歴史を見ても、260年も戦争が

無かった国はないそうです。




これは世界の歴史の中で、「奇跡」と呼ばれている出来事です。




私は不思議に思っていたんです。
日本人を好戦的だという人がいますが・・




260年もの間、自分の国の中だけで生活できるよう、99%のリサイクル技術を編み出し、

自給自足を続けてきた日本人。




もしも本当に日本人が本当に好戦的な人種だったら、こんな長い間、戦争が起きないだろうか。

260年もの間、のんびり平和を楽しんでいただろうか。





幕末、武士は立派な日本庭園を造っては、仲間と競争していたそうです。

今で言うガーデニングですね。




武士が剣術ではなく、日本庭園を競う社会。

いかに平和で、戦争の「せ」の字もなかったのかが、わかります。



もしもあの時、黒船が来なかったら、私は今でも当たり前に、着物に日本髪だったような
気する・・。




日本人は好戦的という人もいる、という話をすると、赤堀さんは、


「日本人が好戦的なものか。日本人は大和民族。

 ”大和魂”を大切にする民族だ。」




大和魂とは、読んで字のごとく、「大いに和す心。」




「日本は真珠湾攻撃で、先に戦争をしかけることになったが、いきなり戦争を

 仕掛けたわけじゃない。

 ずっと和平交渉をし続けていた。

 だが、相手から示される条件はどんどん厳しくなっていく。

 外国で静かに暮らていた日本人移民は締め出され、経済封鎖され、石油輸出禁止され、

 そして最後にハルノート。

 戦争を決意するしかなかった。」




開戦時の首相、東条英機は、戦争を回避できず、国民を戦争に突入させることに

なってしまう事、平和的解決を望んでいた天皇陛下のご希望に添えなかったこと、

申し訳なさや悔しさや自責の念、色々な思いを抱えて、開戦前夜、自宅で一人涙を

流したそうです。




私は歴史を知る旅をしていて、靖国神社に来たことを話しました。




赤堀さんは目を細めて、

「あんたみたいな若い子がいるとは・・。日本はまだまだ、大丈夫だな。

 俺も希望が持てたよ。」



~つづく~

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最終更新日  2011年12月01日 17時30分31秒
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