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めでたし×めでたし

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2011年11月30日
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カテゴリ:カテゴリ未分類

「日本は戦争に負けたんじゃない。戦後負けたんだ。」



赤堀さんの言葉が胸に刺さりました。

赤堀さんは語尾を強めて言いました。




「俺達は我が国を守るために、アジア独立のために戦った。

 戦争には負けたが、祖国日本を守れた。


 大東亜共栄圏は作れなかったが、アジアの国々はすべて独立した。

 ”大東亜戦争”の目的は達成できた。」





そして、ふっと目を伏せて、寂しそうに言いました。




「だが、戦後占領中の戦後教育で、日本人の精神は骨抜きにされた。

 2600年も続く日本の精神が、たった数年の占領で、骨抜きにされたんだ・・。」





私はこの歴史を知る旅を通して、親のこと、祖父母のこと、自分のこと、色々抱えていた長年の疑問は

見事に解決できましたが、今度は別の、やりきれない思いを抱える事になりました。




自分のことを、「白髭の老兵」と呼ぶ赤堀さん。




赤堀さんは、戦後60年以上経った今も、戦い続けています。

戦争に行って戦って、戦後もずっと戦っている。





私の目にはそう映りました。




戦後失った「大切なもの」を取り戻そうとして、90歳過ぎても諦めず、戦い続けている・・。




日本の首相が靖国神社に参拝しない状況が、長く続いていますが、実は世界では、

国家に準じた英霊を国家で祭祀する(大統領や首相が参拝する)事は「常識」

なんです。しょんぼり




同じ敗戦国のドイツのコール首相は、ドイツでサミットが行われた時、レーガン大統領を伴って、

ビットブルグ(ドイツで英霊を祀っている、日本でいう靖国神社)を当たり前に参拝しました。




戦後の占領下の日本でさえ、首相が靖国神社を参拝することは許されていました。




占領軍にしても、「ま、”常識”だからね。当然でしょ。」・・ということで許可。




なのになぜか、日本でサミットが行われた時に、レーガン大統領、サッチャー首相、

その他の各国代表が、「常識として」靖国神社参拝の意向を示したところ、

日本政府は辞退したそうです。号泣




各国代表は、「????」だったでしょうね・・。(^_^;)





赤堀さんは苦笑いをして言いました。



「靖国神社に参拝に来たイギリス人に言われたよ。


 ”日本の首相は、なぜ靖国神社に参拝しないのか?”


  イギリスにはウエストミンスター寺院という靖国神社があり、アーリントン墓地はアメリカの
  靖国神社である。


  戦いの勝ち負けには関係ない。


  (首相が参拝する)その常識がなされていない日本は、ノーマルではない。”



 俺達は首相に”参拝してくれ”って、毎年言っているんだけどね。」





「知らない」って、怖いです・・。




育ててくれた祖父母が戦中戦後、どういう思いで生きてきたのか、私は考えたことも

なかったんです。



赤堀さんのように、戦後もずっと戦っている人がいるって、知らなかったんです。





祖父母とはずっと一緒にいました。

でも、当たり前に平和の中に生まれ育った私は、感謝の気持ちを伝えられないまま、

祖父母を逝かせてしまいました。




旅を終えて、戦中戦後を生き抜いた、祖父母への感謝の気持ちが溢れ出しました。




「おじいちゃん、おばあちゃんを抱きしめて、いっぱい”ありがとう、大好きだよ”って言いたい・・。

 ”もうわかったよ!”って笑われるくらい、たくさん伝えたい・・。」






もし実現していたら、祖父は静かに涙を流したでしょう。

祖母は、優しく抱きしめ返してくれたでしょう。




でも、今となっては、伝える手段がありません。




この旅で知ったことを、早くに学んでいれば、祖父母をもっと労って、もっと大切にして、

もっともっとたくさんの感謝を伝えられたのに・・。





 私達が今、当たり前に享受している平和な国を作るために、祖父母世代が命懸けで

 戦った歴史がありました。


 戦後、戦犯扱いされても、敗戦国として占領されても耐え抜き、誇りを失わず、

 経済大国への道を切り開いてくれました。





     「命懸けで、私達に”日本”を残してくれました。」





東日本大震災は、大きな悲劇を生みました。

でも、日本人が失っていた大切なことを、思い出させてくれたようにも思います。




いまだ、赤堀さんが叫ぶ歴史は、埋もれたままですが、赤堀さんは言います。




「あんたのような若い子が、俺達の話に耳を傾けてくれて、この歴史を知ってくれて、

 語り継いでいってくれていることが嬉しいよ。

 俺達には希望だよ。」
ウィンク



常日頃から、自分が経験した歴史を、このまま歴史の片隅に埋もれさせてはいけない、

と言っていた赤堀さんから、本が届きました。



著者は「赤堀光雄」

「大東亜戦争が世界に齎(もたら)した偉大な成果」

2011年 12月発売




「えー!!!!びっくり赤堀さん、本出したの!!?」



「白髭の老兵、いまだ諦めず。」


と言わんばかりに、笑顔の赤堀さんのお写真も、同封されていました。



御年93歳!!


まだまだ突っ走られそうです。




私達世代も、震災も不景気も吹き飛ばすくらい、頑張らなきゃいけませんね!

もう一度、「日本の奇跡」を目指して・・。
ウィンクハート


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最終更新日  2011年12月02日 17時23分29秒
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