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テーマ:ゲーム日記(30985)
カテゴリ:ゲーム★伝説
さて、前日に引き続いてのゲーム★伝説「スペースハリアー」・後編である。
「伝説」が「伝説」を生んだ 「スーパー32X」、メガドライブを飛躍的にパワーアップさせてくれる、32ビットCPUを内蔵したオプションハードである。使用方法は、32X本体をメガドライブのカートリッジスロットに差し込み、メガドライブとこの32X両方に計2個のACアダプター(!)を接続。そして、メガドライブ本体のAV出力を32XのAV入力に接続し、32XのAV出力をテレビに接続すればOK。 ・・・そこには「スマートさ」もへったくれもない。要は「とにかく速く動きゃイイ」のである。 しかし、スーパー32Xは、その高いポテンシャルとは裏腹に、初めから家庭用ゲーム機として「本流になれない」という、悲しい運命も背負っていた。というのも、発売が1994年12月3日。そう、あのソニーのプレイステーションと全く同じ発売日だったのである。そして、セガ自身もほんの11日前の11月22日にセガサターンを発売したばかり。スーパー32Xは、正に次世代機戦争の真っ只中に誕生したのである。 もちろん、ここからセガが力を入れていくのは「セガサターン」なので、スーパー32Xの灯火が長くないのは、もう決定付けられていたのである。 メガドライブ版「スペースハリアー」は、このスーパー32Xの舞台上に、満を持して登場した。 そのデキは、ただ一言・・・「完璧」である。 そこには、セガ自身の「メガドライブというハードへの最後のこだわり」、そして長きに渡ってメガドライブを支えてくれた「ファンへの深い感謝」の念が、込められているようにも感じた。 正に、「伝説のハード」で「伝説のソフト」が誕生したといっても過言ではない。 「最初」の完璧 少々余談になるが、私はスペースハリアーが大好きだったので、様々な機種への移植版をプレイしたのだが、一番記憶に残っているのは、NECの8ビットパソコン「PC-6001マーク2」への移植版である。 決して性能が高いとは言えないこの機種への移植版は、普通では考えられない大胆な手法によって実現されていた。キチンとドット絵になっていたのは主人公のハリアーのみで、あとのキャラはすべて「長方形」のみで表現されていたのである。ご存知ない方はなかなかイメージしにくいと思うが、現代風に置き換えて表現するなら、「1キャラのポリゴン数が1~3個程度」といった感じだろうか。プレイ画面を静止画で見ると、とてもスペースハリアーだとはわからないほどである。 しかし、実際にプレイしてみると・・・見た目は単なる「長方形のかたまり」であっても、しっかりとそのキャラの動きをするので、プレイ感覚はちゃんと「ハリアーしていた」。それだけでも、大喜びだったものである。 スペースハリアーは、アーケードの人気作品ということもあり、様々な家庭用ゲーム機はもちろん各種パソコンにも広く移植された作品である。 それまでの全ての移植作の中で、一番オリジナルに近かったのは、シャープの高級パソコン「X68000」への移植版であったが、それでもまだオリジナルとの差が「ハッキリとわかるほど」あった。 セガサターンでも完璧な移植作がリリースされたが、家庭での完璧なスペースハリアーを「最初」に実現したのは、正にこの「メガドライブ・スーパー32X」版なのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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