テーマ:ひとりごと(15289)
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今日、歯医者さんで、右上の親不知を抜いてきた。
右下の親不知は数年前に、すでに抜いていた。 そして今回、上の歯も少し虫歯になっているので抜くことになった。 数年前に下の歯を抜く時は、麻酔の注射も痛くて、 抜くのにも時間が掛かって大変だったことを覚えている。 だから、今回も覚悟して診察台に座った。 しかし、医学の進歩は僕の覚悟を必要としなくなっていた。 麻酔の注射もぜんぜん痛くないし、抜くのもあっという間で、 いつ抜いたのかさえ気付かなかった。 「簡単に終わってラッキー!」 僕は心の中で、小さく喜んだ。 歯医者からの帰りの車の中、止血用のガーゼを噛みしめながら、 ふと、思った―― もう、あの親不知は無いんだ―― 子供の頃から、歯磨き指導などで、 「奥歯の磨き残しがあるので、もっと奥歯を磨きましょう」 と、よく言われていた。 だから、奥歯は意識して毎日時間をかけて磨いていた。 数年前に下の歯を抜いたあとは、上の奥歯だけになったので 上の奥歯を毎日せっせと磨いていた。 それでもやっぱり虫歯になってしまい、 今日、居なくなった―― 痛みも抜ける感触もなにもなく、 あっという間に簡単に抜けてしまった。 どうせなら、抜ける瞬間ぐらい痛みを味わいたかった。 痛みを伴わない別れは、少し寂しかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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