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カテゴリ:ネコのゴウちゃん
昨日コンビニに行ったら、『CREA』という雑誌の最新号が。
特集は「夢に見るほどネコが好き!」 表紙は広島・福山市の鞆の浦にいる野良の子猫ちゃんです。 あまりの愛くるしさに、表紙買い(*^^*)♪ 以前からこの雑誌でネコの特集があると必ず買っているのです。 待ってましたって感じ♪ しかしこの特集の中には、ペットロスについての記事も。 ペットを飼う身には避けて通れない出来事ですものね。 今までも読んでいましたが、 そう言えばゴウちゃんがいなくなってから、初めて読むんだわ… 兄の事でバタバタしていますから、そこまででもないんですけど、 ゴウちゃんがうちに帰らなくなってもうすぐ半年。 やっぱ実家に帰るたび、母と「ゴウちゃん、一体どうしたんだろうね…」 今月号のコラムには、内田百けん(漢字なのですが、機種依存文字だそうで、登録が出来ないようです★)の話が出ていました。 夏目漱石を師とする昭和初期の小説家です。 家に居つくようになった野良猫にいつしか愛情を注ぐようになり、 そのネコ『ノラ』が、ある日突然帰らなくなった… 私はこの話をずっと以前に知っていました。 ゴウちゃんがうちに来てから、我が家はみな猫愛好家になり、 母は猫のカレンダーやらジグソーパズルを買い込む、 父と私は猫関連の本を買い漁る。 一家でゴウちゃんに夢中でした。 その父が買ってきた雑誌の中に、 今は亡くなっている猫愛好家だった小説家たちの話の中に、 内田百けんの話があったのです。 百けんは『ノラ』がいなくなって、気が狂わんばかりだったとか。 雨が降り、マーキングの臭いが消えて帰れなくなったのじゃないかと探し回り、悲嘆し続けます。 この話を読んで、ゴウちゃんが出かけたあと雨が降ると、 ゴウちゃん、ちゃんと帰って来れるだろうかと、 無事に帰ってくるまで家族でハラハラして待っていたものでした。 ゴウちゃんは少しも濡れずに帰って来て、 「良かった良かった」と皆が安堵しているのを横目に 『お腹空いてるんだから、早くゴハンちょうだーい』とばかりに ニャーニャーと鳴いていましたが。 実は今日は内田百けんの『ノラや』という本を探しに行ったのです。 ノラや 小さい書店でしたがありました。 買う前に中身を見てみようと、ぱらぱらとめくってみたのですが… 涙が噴出してきたので読むのをやめました。 そしてその本を買うのもやめました。 悲しすぎて、とても読めそうになかったんです。 あまりに辛すぎる… 百けんの話を読んだ時は、ここまで猫に思い入れをするなんて…と思っていましたが、 今まさにうちの家族がそうです。 ノラがいなくなって数ヵ月後、 百けんの家にはノラによく似た猫が出入りするようになり、 ノラで懲りている、と思いつつ、その猫を可愛がるようになっていきます。 でもその猫も、やがて病気で死んでいったといいます。 うちにも、ゴウちゃんと良く一緒にいた子猫が玄関先にちょこん、と座っていることがあります。 目鼻立ちがゴウちゃんに良く似た綺麗な猫です。 「かわいいねえ」と言いつつも、母はその猫を飼うつもりはないようです。 「やっぱり、ゴウちゃんはゴウちゃんでしかないのよねえ~」 それに、もうあんな悲しい思いはしたくないんだとも。 私も、別な猫を飼うとしても、結局はゴウちゃんと比べてしまって、 今はあまり可愛がれないような気がして… 彼氏にも、「早くゴウちゃんの事は忘れなさい」と言われました。 いつかはゴウちゃんに良く似た、可愛くて賢い猫ちゃんを飼うと思います。 でも百けんと同じように、私の心の中にはゴウちゃんがいつまでもいると思います。 ゴウちゃん… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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