『雨漏り』は甘くない。
現在雨漏り相談をいただいている案件がふたつあります。 ひとつは鉄骨造3階建ての、屋上ドレン廻りからと思われますが調査をするお約束。急がなければと思いつつ、なかなか人員の手配がつかずにお待たせしてしまっています。そうして、また今日のように雨が降ってしまうと、天井内の鉄骨耐火被覆がぬれてしまい、またしっかりと乾くのを待って調査ということに。どこかでタイミングよく乗り込まないと。 もうひとつは、木造二階建ての住宅で、一階下屋部分の雨漏り。ここは調査のしようがない状態です。なぜなら、瓦のありとあらゆる隙間をモルタルで埋めてしまっており、毛細管現象で何処から雨がしみ込んでも不思議でないし、何処を伝って雨漏りに至っているのか、ルートが限りなくある状態。もちろん瓦を全部撤去して、その下の二次防水・合板下地からやり直すのがベスト。とはいえ、築年数や掛かる費用からみて、そのような大手術の判断が正しいか、プロとしての判断と、お客様への説明・ご理解が重要。そして、今回は表面的な治療で対処することになりました。 このところ降る雨は、以前に比べて『雨漏り』に至る比率を高めていると思います。ゲリラ豪雨、異常な長雨、強風など。以前は漏らなかったところでも、建物経年に加えて上記のような外的要因の変化で、多数の方々が雨漏りにお困りになって、ご相談いただいています。 ちなみにここ数年、当社で建築させていただいた建物では、ご相談ゼロ。(笑)そうなるには、たくさんのお客様のご理解・ご協力があったからこそ。更に、真剣に雨漏りに携わるプロフェッショナルとの出会い、そして自分自身の学習・・・。振り返れば5年間、真剣に雨漏りに取り組んでまいりました。 それでもまだまだ学習の途上。『雨漏り』はとても多種多様で難しく、甘いもんじゃないです。 『同感・・・』と思われる方、共に勉強しませんか。あ、また外の雨足が強くなってきました。 以下、NPO法人雨漏り診断士協会関連の告知です。------------------------------------------------------------------きたる11月6日、東京八重洲において、NPO法人雨漏り診断士協会主催による、雨漏り診断スキルアップセミナーが開催されます。建築・リフォーム・不動産関係の方、雨漏りに真剣に取組んでいる方にお薦めです。*********************************雨漏り診断スキルアップセミナー【特別講習】実施要項講座名:『雨漏り診断の手法と実例』 実践技術の習得で、ゲリラ豪雨による、需要の急増に備える!講習内容:1. 雨漏りトラブルの潜在的な危険部位とは 講師/玉水新吾 -----「住まいの雨仕舞い」「建築主が納得する住まいづくり」著者 2. 雨漏り診断の手法と実例 講師/高松洋平 ----- 高松工業有限会社 代表取締役・当協会 理事) 講名/原田芳一 ----- 株式会社リペイント湘南 代表取締役・雨漏り診断士 3. 雨漏り診断及び関連業務に関する質疑応答 ※全参加者による質疑応答方式開催日程:2010年11月6日(土)13:00~16:30開催会場:東京八重洲ホール(JR東京駅徒歩2分)受講資格:雨漏り診断士、建築・リフォーム・防水工事など従事者(一般の受講可)受講定員:30名申込期間:2010年9月15日~2010年10月29日(定員になり次第締切)受講料金:雨漏り診断士 8,000円 / 雨漏り診断士以外の方 15,000円(一般)主催:NPO法人 雨漏り診断士協会*********************************雨漏りを学びたい方なら誰でも参加できます。多数のご参加をお待ちしております。