a piece of knitting

１１時４５分、電話のベルが鳴った。

娘から？
何？
熱でも出たのかな。

「あのさあ・・・お弁当がない」

あのさあって。
バスの中にでも置き忘れたのか、どこへいっちゃったのだ？

どっちにしろお弁当の時間は１２時３５分からだというのでとりあえず作って届けるよ、と言って電話を切った。

困ったわ～あと５０分しかないのに。
何を作ろうか・・・

とふと玄関のドアを見たらお弁当がかかったまま！

学校まで昼寝を始めたばかりのはやたんを起こしてタクシーで行くのかあ。（徒歩２５分）
いや待てよ。
はやたん寝てる間に自転車でさっと行ってこれるかも？？

１ヶ月ほど前、娘が水筒を忘れたとき（しょっちゅう忘れ物）、たまたま土曜日だったので朝から自転車を買いに行って夫に届けさせたのだ。
夫はその時

「中国で自転車に乗るのはコワイ」

と言っていた。
日本じゃチャリンカー（？）でちょっとならした私だが大丈夫かしら・・・。
何よりもはやたんが留守中に起きたら大変だ・・・。
（娘は赤ちゃんの頃お昼寝始めたらぐっすりだったので、よく置いて買物に行ったが、はやたんは置いて出かけたことがない。しかし最近になって熟睡できるようになった）

いずれにしろ行くしかないので自転車でＧＯ！

中国は日本と反対で車は右側通行。
それがまずこわい。
歩道はガタガタ。
おまけに変な粉だらけで滑る！
トラックを平気で歩道に止めて作業していたり、
警備員に追っかけられて「ここは通っちゃだめ！」としかられたり。

しかもなんと途中でペダルがとれちゃった！
さすが中国製、壊れるのも早いが直すのも簡単だったけど・・・。

無事学校に到着しお弁当を届けに教室へ。

「誰のお母さん？」

という声が聞こえ始めたのでそそくさと退散。

汗だくで帰ってきたらはやたんはまだ夢の中だった。
よかった～。