正当な評価だろう。昨シーズン、イラン国内リーグでブレイクし代表の主力に成長したゾブ・アハン所属の25歳のMFモハンマド・レザ・ハラトバリが1FCケルンのトレーニングセッションで好評価を得たようだ。そもそも代表のアシスタントコーチを務め、今季はエステグラルでアシスタントコーチに就任した大物ドイツ人指導者のエリック・ルートミューラーがハラトバリをケルンの監督に紹介したようだ。そのケルンの監督は元クロアチア代表の大型ボランチのズヴォニミール・ソルドなんですね。ポチェッティーノがエスパニョールの監督になっていたのも知りませんでしたが、このシュツットガルトで長年プレーしたソルドも指導者への道を歩んでいたんですね。そのソルドはシュツットガルトでマガトの元でプレーしており、二人のもとでイラン人がプレーすることになるでしょうか。
ケルンといえば過去にも書いたようにアジジがプレーし、オーストリアの英雄アイルトン・ポルスターと2トップを組んでプレーしたクラブです。当時の監督はレアル・マドリーの監督も務めたシュスターだったんですが、アジジとの仲はシーズン途中で蜜月関係に終わりを告げたことが思い出されますね。トラブルメーカーのアジジはその後アメリカのサンノゼ・アースクウェイクスでもトラブルメーカーぶりを発揮したわけですが。アジジはトルクメン人の血が流れるトルクメニスタンとの国境に近いマシャードの出身で、地元クラブのアブ・モスレムを監督としても率いたわけですが、実はハラトバリが脚光を浴びたのも当時テイムリアンと共にプレーしたアブ・モスレム時代のことでした。そのへんについては過去ログにまとめています。
どちらにせよシェイスのシュツットガルトでのトライアルの前例もあり、最近ではアギリもフランクフルトのテストに落選しており容易に移籍が決まることは無いだろうが、ソルドはハラトバリのテクニックを高く評価しているようだ。ちなみにソルドの前任者のダウムはレヴァークーゼンでパシャザデ、ヤズダニ、ムサヴィといったイラン人を指導しているつながりもある。そのソルドはケルンの前はディナモ・ザグレブを率いており、そのディナモを率いたクラニチャールが現在ピルーズィの監督であるなど不思議な縁がないとも言えない。
現時点でショジャイーと並ぶイランの最高傑作であるアジジと奇しくも同じ169センチの小さなMFは、ソルドのお眼鏡に叶い念願の欧州移籍を叶えることができるだろうか。彼には十分にその資格はあるがはたして。爆発力ではポルディにも劣らないはずだ。
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