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テーマ:サッカーあれこれ(20135)
カテゴリ:イラン代表
公称のサイズは189センチ81キロだが、192センチのモフセン・ベンガルを遥かに凌ぐ体躯。23歳のストライカー、ファルザド・ハタミはガレノイ率いるセパハンでバフマン・タフマセビをベンチに追いやり開幕3試合をスタメンを飾った。初戦のエステグラル戦では暴漢アミール・ホセイン・サデギと真っ向からぶつかり、第2節のメス・ケルマン戦ではピルーズ・ゴルバニのハードマークを受けながらも豪快なヘディングシュートを叩き込んだ。さらに第3節ではモガヴェマット・シーラズにシャフラム・グーダルズィのゲームメイク、途中交代で奮起したモテヴァセルザデの2ゴールにチームは敗戦を喫したが、果敢なプレスからゴールキックをそのまま頭で叩き込み今季2ゴール目を再び頭で決めてみせた。 もともとユース育成に定評のあるファジル・セパシで育ち2007シーズンでのラフ・アハンでトップリーグに出場するも19試合で目立った実績を挙げることはできなかった。 その後アゼルバイジャンリーグのFCカバラに移籍すると、持ち前のフィジカルを生かして22試合で8ゴールと活躍。その将来性からアゼルバイジャン代表がハタミを代表に召集。実は彼はダエイやバゲリと同じアゼルバイジャン系のイラン人のアゼリであり、ユースでのプレー経験が無いためアゼルバイジャン代表を選択することも可能であったのだ。しかしハタミはこれを拒否して今シーズン、ガレノイ率いるセパハンに加入し活躍を見せている。 まだまだ足元の技術、力任せでシュートセンスは荒削りだが彼には十分に第二のダエイになる素質が秘められている。ダエイも25歳で初代表に召集されたころは決して足元の上手い選手ではなく代表でゲームを重ねるうちにシュートセンスに磨きをかけたものだ。マスード・ショジャイーが1トップを張るような愚策を講じるゴトビが、この若者にチャンスを与えるだろうか。前述のモテヴァセルザデと共に代表の「新たな血」として試すべきではないだろうか。一方ガレノイがハタミの役割を優勝した年にエステグラルで課していたゴラム・レザ・エナヤティもチームを救うゴールで健在をアピールしている。(動画)ハシェミアンが代表を去った今、再びストライカー問題が再燃している。個人的な意見としてはハタミ、モテヴァセルザデ、チャブーシ、グーダルズィ、ラヴァンハフあたりはチャンスを与えるべきだし、中東に移籍したゴラムレザ・レザイーやミラド・メイダヴーディといった才能も埋もれさせるべきではないと思う。ノールーズィやモジュタバ・ザレーも新たな試みとしては興味深いが、なぜガレノイの選出はピルーズィの選手に偏るのかも疑問でならない。 この日エステグラルとフーラドの試合を観戦に訪れたゴトビはエステグラルのファンから辛辣なブーイングを浴びたのもそのためだ。地方のクラブの試合も観戦し全ての選手に等しく公平に代表への門戸を開いて欲しいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.22 19:45:48
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