開幕を控える欧州組。
13日に開幕を控えるオーストリアブンデスリーガのアドミラとASK Kottingbrunnとの練習試合は木曜日に延期されました。また先日紹介したハイトとの交渉は難航している模様。精力的にテストマッチをこなすバイエルンは4試合の練習試合をこなし、FC Rottachに14-1、Stadtauswahl Wurzburg(ヴュルツブルク選抜)に4-2、SV Grafenwohrには19-0と当然ながら4連勝を記録しました。キャリミはFC Rottach戦では自らの突破で得たPKを決めたものの、ここ2試合ではスタメン出場ながら無得点。しかしキャリミ自身、自らはストライカーではなくMFだと述べている事から、多くのアシストを記録できれば問題は無いだろう。FC Rottach戦でもゲレーロの得点をアシストしCKのキッカーとしてもアシストを記録している。この試合の動画はこちら。尚、SVグラーフェンヴェール戦では5アシストを決めたようです。言葉の壁やドイツでの新たな生活などピッチ内外での問題を解決しスタメンを手中にする事は困難だろうが、いちはやくチームメイトにアリ・キャリミというプレイヤーを理解してもらう事が成功への近道だろう。【FC Rottach - FC Bayern】 1:14 (0:5) 観客:1.200人 スタメン: レンシング (46. ドレーア) - サニョール, マウアースベルガー, イスマエル, ラウ - ハーグリーヴス, イェレミース (46. オットル), サリハミジッチ (46. シュタインへーファー), ショル (46. キャリミ) - マカーイ (46. ゲレロ), サンタ・クルス (46. ピサロ) 得点: 0:1 ショル (7.)、 0:2 マカーイ (11.)、 0:3 サリハミジッチ (31.)、 0:4 マカーイ (34.)、 0:5 ショル (37.)、 0:6 ゲレロ (47.)、 0:7 キャリミ (58./PK)、 0:8 ピサロ (60.)、 0:9 ゲレロ (61.)、 0:10 マウアースベルガー (67.)、 0:11 ピサロ (68.)、 0:12 ピサロ (78.)、 0:13 ゲレロ (86.)、 0:14 オットル (89.)、 1:14 ハーゲン (90.) 【ヴュルツブルク選抜 - FCバイエルン】 2:4 (2:1) 観客:14.000人スタメン: レンシング - サニョール, イェレミース, イスマエル (46. マウアースベルガー), ラウ - サリハミジッチ, ハーグリーヴス, キャリミ, ショル - マカーイ (46. ピサロ), サンタ・クルス (46. ゲレロ) 得点: サリハミジッチ (2), ハーグリーヴス, ピサロ 【SVグラーフェンヴェール - FCバイエルン】 0:19 (0:8) 観客: 5.000 スタメン: レンシング (46. ドレーアー) - オットル, イェレミース, イスマエル, ラウ (46. サンタ・クルス) - サリハミジッチ (46. マウアースベルガー), ハーグリーヴス, キャリミ (46. マカーイ), ショル (46. サニョール) - ピサロ, ゲレロ 得点: ゲレロ (4), マカーイ (4), ピサロ (3), ハーグリーヴス (2), ショル, サリハミジッチ, イスマエル (1点ずつ), オウンゴール 一方、イングランドキャンプの帯同メンバー28名が発表されました。【GK】Ebrahim Mirzapour, Hossein Ashna, Vahid Taleblou, Mohammad Mohammadi, Mehdi Rahmati【左DF】 Ali Baddavi, Meysam Monei, Satar Zareh【CB】 Mohammad Nosrati, Jalal Kameli-Mofrad, Amir-Hossein Sadeghi, Yahya Golmohammadi【右DF】 Hadi Shakoori, Hossein Kaebi【中央MF】 Mohammad Alavi, Farshad Bahadorani, Hossein Kazemi, Javad Nekounam, Andranik Teymouriyan, Iman Mobali, Mojtaba Jabbari, 【右MF】 Javad Kazemian,Mehdi Rajabzadeh【左MF】 Alireza Vahedi-Nikbakht, Gholamreza Eidizadeh 【FW】 Arash Borhani, Ali Daei, Edmund Bezik全員IPL(国内リーグ)からの選出ですが、注目はアンドラニク・タイモリアンのA代表初選出と、エドモンド・ベジクの復帰でしょう。この2人はアルメニア人コミュニティーのあるイスファーン出身の選手です。タイモリアンは所属するアブ・モスレムやB代表として参加したイスラム大会での活躍が認められての昇格でしょう。彼は屈強なアラヴィのようなファイタータイプとは違い、よりカヴィアンプールに近い柔軟なプレーができるボランチとして期待されています。(彼については過去ログ参照。)そしてベジクはセパハンでピル-ズィ時代と同じ12番を背負って戦ったACLでの活躍が認められてのニュージーランド戦以来となる代表復帰ですが、最高のパフォーマンスを披露しながら98年W杯のメンバーから不可解な(差別的な)落選を味わった悔しさを払拭する最後のチャンスとなるでしょう。彼らが活躍できれば、同じアルメニアの血を引く仲間の励みになるだけに期待したいところです。またイングランドキャンプにはデジャガー、シャプールザデ、ノウリの内の2人が召集されるようですが、どの選手もブランコやIFFとの接触は無いと否定しています。3部チームで10番を背負うノウリ以外は所属チームでのポジションを確保していない事もあり、開幕を迎えているチームとイラン代表のキャンプのどちらを優先するのかは難しいところでしょう。特にデジャガーはドイツのU-19代表にも召集されていますので慎重なコメントをしています。しかし彼はドイツ人とのハーフのノウリとは違い、純粋なイラニアンである為、是非ともイラン代表を選択して欲しいところですが。実際アジア最終予選終盤で露呈した得点力不足を最も解消できるとイランの国民が多くの期待をかけているのが、この褐色の左利きのストライカーでもあるのです。またネコ-ナムとカービィにはトットナムでのトライアルを受けるとの話が出ていますが、どちらにせよ欧州での彼らの活躍が2006年にドイツに立つイラン代表の姿を予見させてくれる事でしょう。*追記:浦和レッズのエメルソンがカービィも所属するカタール、アル・サードに移籍だそうです。欧州移籍の噂もあったのに残念ですね。もうカタール入りして公式サイトではユニ着て登録されてます。プレー同様スピーディですねt