スルメ盤の味わい
本当に、今年は北欧当たり年じゃなかろうかと思います。スウェーデンはストックホルムの、Emil Svanangenをメインにすえた、Loney,Dear。すでにUSのインディーシーンでも注目されているのか、名門Sub Popと契約を交わしています。口笛ソングで話題の、以前ここでも取り上げた、Peter,Bjorn and Johnのサポートアクトもつとめています。で、彼の1stフルアルバム「Sologne」。KOC(地元レビューでも比較されていました)や、Tahiti80のグザヴィエの声に似た、ソフトで甘いVoがとても心地よい響きです。私の大好きな、オランダのAndersonにも通じるものがあります。トラッドなフォークナンバーもあり、キーボードのソフトエレクトリックな音もあり、Peter,Bjorn and Johnのサポートにはもってこいだなあと思いました。#3:The City,The Airportは、KOC+Tahiti色を実感するナンバー。けれど、元気の良いコーラスなどは、また違う雰囲気だなあと思ったり。#8:Grekeranaも印象的です。オルガンの重厚な音色で幕を開けるところなんて、中世的なイメージが浮かびます。ちょっと不穏なところがまた良い感じ。オフィシャルマイスペ美しいジャケ通り、薄暮や秋~冬を思わせる、ロマンティックな1枚です。