All You Need Is Me
Morrisseyのベストアルバム「Greatest Hits」には、何と新曲が2曲も収録されています。「All You Need Is Me」と「That's How People Grow Up」。もちろん、これまでのMorrisseyのソロの中から選ばれた楽曲たちも素晴らしすぎて何も言うことができないのです。が。が。が。新曲を耳にして、さらに言葉を失いました。だって、どうしたらいいかわからなくなってしまうんだもの。「That's How People Grow Up」の、半音階下がった感じのメロディ進行は、泣けます。究極にポップなのに、胸に突き刺さるような音が鳴っているのです。なんなんだろう、この人の作る歌って。I was wasting my time Trying to fall in love,Disappointment came to me and booted me and bruised and hurt meとか、I was wasting my timePraying for love,Foro the love that never comes from someone who does not existとか言って、どこまでも悲しみと絶望に埋め尽くされているくせに、最後に「As for me-I'm ok. For now, anyway...」と言うのですよ。この方は。このひねくれぶり。「All You Need Is Me」は、かっちょいいベースのイントロから始まり、ギターが切り込んできて、カッコイイロックナンバー。これはさらに詞が素晴らしいのです。気持ち悪いくらいに「All you need is me.」と訴え、「you're gonna miss me when I'm gone.」とダメ押しする。でもそれは、ひたすら愛されたいと願う気持ちの表れなのではないかと思いました。Morrisseyの、「求めても得られない愛」を歌う姿勢は、一貫して変わらないのですね。そういうところが大好きです。この2曲、相変わらずMoz様飛ばしてるなーという感じです。「You're the Quarry」で華麗に復帰したときの勢いが、まったく落ちていない。あの先行シングル「Irish Blood, English Heart」を耳にしたときの興奮がよみがえります。次のアルバムはいつになるのかわかりませんが、新曲がこれだけ良いのだから、期待してもいいですよね、Moz様?あー、こういうのを聴くと、ライヴ観たくなります。お願いだから来てください。万難を排して参りますから。グラジオラスとか補聴器とか持っていきますから(禁