Rock My World
ひさびさに、胸が震えるこの不思議な感覚に襲われました。ザクザクしたギターの音色、心地良いコーラスのハモり具合、随所に顔を出すカラフルなキーボード…どれもがホントにラブリーなパワーポップ!こないだ、斉藤和義さんが同じ県の出身で良かったと書きました。このバンドも、私が人生の大半を過ごす街から飛び出したバンドです。待望のミニアルバム「Bad Ending, Good Humming」をリリースした、今後パワーポップ界を背負って立つこと必至の、とびっきり素敵なバンド・Calendars。正直なところ、欧米のパワーポップは多少聴いていても、日本のとなると、ほとんど聴いたことがありませんでした。そんな私の目からウロコが落ちたのが、6月のDreamboy宇都宮公演。初めて見るCalendarsのパフォーマンス、初めて聴く楽曲、半ば呆然として私はその場に突っ立っていました。なんかすっごいバンドが宇都宮にいるじゃん!!ワクワクしながら、このミニアルバムのリリースを待っていました。買ってくるとすぐさまコンポに放り込んで、こればっかり聴いています。Calendars→Oasisの新譜→Calendars→Calendars→…てな具合に。一発目の「TRY MY WORLD」なんて胸が痛いほどキューンときます。なんとなく懐かしい気持ちになるメロディだと思うのは、昔聴いたパワーポップを彷彿とさせるから?「UNDER DOG」とか、サビ前の盛り上がりなんてホントにカッコイイ。ライヴで聴いたらもっと良さがわかるんだろうな~と思いました。「JUNE GOODBYE」、これいちばん好きです。タイトルからして、文句なくパワーポップにふさわしい!どことなく悲しくて、別れを感じさせるこのタイトルに、切ないメロディが絶妙です。私が6月生まれだということもあるのか、私は「JUNE」をタイトルに使った曲は好きになっちゃうのです。これを言って良いものかどうか本当に迷うのですが、私の正直な気持ちを書きますと、彼らの音は、昔、出てきたばっかりのころのエルレガーデンとか、Weezerに似ているなあ、と思うのです。勢いがあって、ピュアで、キラキラしていたころの。Calendarsの歴史をずっと見てきたわけではないから、偉そうなことは言えないけれど、このピュアネスと輝きをずっと保ち続けて欲しい、そう思うのです。マイスペちなみに、私の母もとても気に入っているみたいです。