素敵な口げんか
昨年Secretly Canadianからリリースされた、Jens LekmanのEP「The way her shadow used to walk by your side, in a different time, a different city」。EPだからと少し買い渋っていたのですが、そのことに激しく後悔しました。いきなりトロピカルなイントロで幕開けの「An Argument with Myself」に、ぐっと心をつかまれてしまいました。思わず踊りだしたくなってしまうナンバー。Jensの語りみたいなのも入っていて、そこも素敵。それに加えて、英語の放送禁止四文字ワードを、実にクールにさらりと歌に入れ込んできてしまうところも素敵。一緒に思わず歌ってしまって、人前ではいけないわと肩をすくめてみたり。「A Promise」は、Jensのやわらかな歌声の魅力が存分に感じられる、メロウで甘いナンバー。こんな風に名前を呼ばれてみたいなあ。本当に、Jensの声にはメロメロです。なんとなく、一枚がひとつの物語になっているような?気がしました。歌詞をちゃんと聞き取れないところがもどかしいですが。タイトルや、聞き取れる歌詞の欠片をもとに、自分の中で物語を作って聴いていました。そんな風にも聴ける、一曲一曲がとても詩的でドラマティックなEPだと思います。