破滅と死を渇望した男★「ソナチネ」
どうも、お久しぶりになってしまいました。映画狂のモイラでございます。故意に更新を怠ったわけじゃありません。なんだかんだでバタバタしていて‥‥さて、今夜のこの作品ですが‥‥非常に迷ったのですが、やっぱりトンデモ映画のカテゴリーに入れますね。北野武のキ●●イ度がパンパじゃないので。ソナチネ [ ビートたけし ]価格:3558円(税込、送料無料) (2022/6/25時点)楽天で購入モイラは北野武という人を、エンターテイナーとしてはまーったく評価していません。彼のギャグなんて、ほとんど笑えないから。映画監督としても、あまり評価していません。ひとりよがりの、どうでもいいシーンがやたら多い、クズ映画がほとんどですから。でも、この「ソナチネ」は、台詞は凡庸、あいも変わらず見たくもない静止画もどきが多い中、北野氏演じるキ●●イと紙一重の主人公の姿が、妙に脳裏に焼きついて離れないのです。じりじりと照りつける沖縄の太陽、紺碧の空と、非情で痛々しいほどに青々とした海が、暴力、殺戮、逃亡、自殺願望といった負のテーマを、かえってあおりたてています。主人公が破滅願望にとりつかれたように、浜辺でロシアンルーレットを繰り返し、敵に追いつめられ、舎弟を殺されても、眉ひとつ動かさず、逆に惨殺されるのを待ち望んでいるかのような表情には、正直圧倒されました。あの不気味で、どこか哀しげな笑顔は、たぶん一生忘れられないでしょう。映画館を出たあと、「あー、すっごくイヤで良い映画観たなあ」と、痛感しました。しかし北野氏の沖縄での愛人役の女性(おねーちゃんの一人とか?)もうちょっときれいな人でもよかったと思うな。まあ巨乳だったけど。たけしって案外ブサイク好みなんですね。にほんブログ村