無意味ゆえに不思議な多言語映画★「スワロウテイル」
この岩井俊二監督作品は、'96年の公開当初からあちこちでボロクソに叩かれましたね。特にアメリカでは、「問題外」みたいに‥‥スワロウテイル 【DVD】価格:3846円(税込、送料別) (2022/5/29時点)楽天で購入近未来(?)。日本円が世界で一番力を持っている時、外国から移民たちが押し寄せ、架空の町"円都(イエンタウン)"で荒稼ぎをしたり、日本人ヤクザとのトラブルに巻き込まれる様子や、中国人娼婦の娘グリコ(Chara)が、歌手として成功する様子がなんだかわけのわからない撮影空間で、英語、かなりでたらめな北京語、日本語の多言語を駆使して繰り広げられるのですが‥‥モイラはロードショーでこの作品を観たのですが、出だし、なぜかオール英語のクレジット・タイトルにいや~な予感を覚えました。娼婦の母を亡くした少女アゲハ(伊藤歩)と、娼婦のグリコ(Chara)の出会い、グリコが歌手として成功をおさめるまでは、結構面白く観ることができましたが‥‥中盤の阿片窟のシーンで、どーっと疲れました。なんで、なんでこんな意味のないシーンを延々と撮るわけ??かなりでたらめな多言語を駆使したセリフ回しは、楽しめました。イエンタウンのなんともいえない荒涼とした風景も、まあ楽しめました。しかし、あの阿片窟でぶち壊しです!そもそも、2時間30分という尺が、無意味に長すぎ!創り手がイエンタウンに群がる移民たちを通して、一体何を言いたいのか‥‥そのあたりが、さっぱりわかりませんでしたね。それでもモイラは、この映画を嫌いになれないんです。Charaという人の、妖精めいた独特の雰囲気(でも歌は下手ね)が、魅力的だったし、イエンタウンに群がる移民たちのファッションが、かなりユニークだったし、ヴィジュアル的には、なかなかのものです。おそらく岩井監督以外には、真似できないでしょうね。Chara演じるグリコが、歌手として有名になる持ち歌が、古いシナトラの名曲「マイ・ウエイ」ってのも笑えましたね。この作品をご覧になりたい方、いろんな意味で、かなり覚悟がいるかも‥‥★岩井俊二監督作品あれこれ★[新品]initial イニシャル ~岩井俊二初期作品集~ [DVD] マルチレンズクリーナー付き価格:98,450円(税込、送料別) (2023/5/22時点)楽天で購入円都空間 in 犬島 [ 岩井俊二 ]価格:4253円(税込、送料無料) (2022/5/29時点)楽天で購入リリイ・シュシュのすべて [Blu-ray]価格:3,105円(税込、送料別) (2023/5/22時点)楽天で購入にほんブログ村