トンデモ映画番外★殺人を犯した現役スター出演映画(毛利郁子篇)
こんばんは、映画狂のモイラでございます。今夜はちょっと毛色を変えて、社会派っぽく行きますね(どこが?!)毛利郁子という女優をご存知ですか?元大映の女優で、'57年の「透明人間と蝿男」でデビューし、スクリーン一杯に広がるグラマラスな肢体が、世の男性をメロメロにした妖艶な人気女優でした。透明人間と蝿男 [ 品川隆二 ]価格:2,200円(税込、送料無料) (2023/6/20時点)楽天で購入彼女は、勝新の「座頭市シリーズ」や雷蔵様の「眠狂四郎シリーズ」にも出演し、また、大蛇を身体に巻きつけた演技で、数々の猟奇作品の主演女優となりました。【中古】 秘録怪猫伝/田中徳三(監督),浅井昭三郎(脚本),渡辺宙明(音楽),本郷功次郎,亀井光代,毛利郁子,戸浦六宏 【中古】afb価格:1,760円(税込、送料別) (2023/6/20時点)楽天で購入妖怪大戦争※1968 4K修復版【Blu-ray】 [ 青山良彦 ]価格:3,168円(税込、送料無料) (2023/6/20時点)楽天で購入ところが'69年、彼女は妻子ある興行師との不倫のもつれから、相手の男性を刺殺。現役スター女優が殺人犯となったことに、世間は大いに驚いたそうです。折りしもこの頃、永田大映は最後の頼みの綱だったスター雷蔵様を失い、経営はますます悪化。そこへもってきて、主役級女優のこの事件‥‥ヤクザな永田ラッパも、さすがに仰天して頭を抱えたことでしょうね。毛利郁子は懲役5年の判決を受け、塀の中に。そして大映は’71年に倒産。3年後に出所し、以後は映画界とは完全に無縁の人となり、主婦・母として平穏な生活を送っているそうです。華やかな容姿ゆえに周りに担ぎ上げられ、映画界に入ったものの、愛人との間に出来た子を生んで育てるなど、健気な一面があり、もともと「人を押しのけても‥‥」という映画界の体質に合わなかった人だったんでしょうね。だから不倫を踏み台にのし上がることなど考えもせず、上記事件を起こしてしまったのでしょう。栄光、挫折、罪‥‥人生、何が起こるかわかりません。にほんブログ村