カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
赤木圭一郎主演の「拳銃無頼帖」シリーズの中で、最も日活アクション・ファンの間で人気があるのは
3作目の「不敵に笑う男」('60年)だそうです。 (モイラが一番好きなのは、1作目の「抜き射ちの竜」なんですがね) 赤木圭一郎/拳銃無頼帖 不敵に笑う男 暗黒街にその名をとどろかせる拳銃の名手・竜(赤木圭一郎)は、 ターゲットに深手を負わせても、決して命まではとらない「殺さぬ殺し屋」。 そんな竜も、明日をも知れぬ人生の裏街道を歩くことにつくづく嫌気がさし、 ヤクザから足を洗う交換条件として、親分から敵対する浜田組の組長(藤村有弘)に深手を負わせるように言い渡された。 竜は豪雨の中、その役目を果たし、2年間の服役生活を得て、出所したが 金沢に帰ってみたら、愛していた女・ユリ(笹森礼子)は不審な事故死をとげ、 また得体の知れぬ、「コルトの謙」と名乗る男(宍戸錠)が、竜に接近するのだった‥‥ 藤村有弘はこのシリーズでは、決まって「三国人ヤクザ」の役で、 中国語なまりの日本語を披露し、それがなんともハマっていて、憎めません。 宍戸錠はソフト帽に派手めのスーツにトレンチコートと、 胡散臭いスナイパーそのもののいでたち。 そんな彼がトニーに放つ台詞がまた面白い。 トニー「どうして俺がムショ帰りだってわかったんだい?」 錠「お前が着てるその服は、2年前の流行だからよ」 この男、いったいトニーの味方なのか敵なのか‥‥? それは映画を見てのお楽しみですが、このシリーズ、本当に何度見てもあきません。 暗黒街から抜け出そうともがいても、卓越した拳銃の腕前から、周りがそれを許さず、 渡世の義理と愛する女の板ばさみとなって煩悶する主人公を、 まだ20歳のトニーが熱演しています。 (とてもまだ20歳には見えません) 21歳でこの世を去ったトニーは、永遠に21歳です‥‥ 【送料無料】霧笛が俺を呼んでいる / 赤木圭一郎 日活映画音楽集 スタアシリーズ 赤木圭一郎 赤木圭一郎 赤木圭一郎/男の怒りをぶちまけろ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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