カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
今夜とりあげるのは、「猿の惑星」シリーズ4作目の 「猿の惑星 征服」。
ロディ・マクドウォール/猿の惑星・征服 核爆弾で破壊される直前、未来の地球を脱出し、20世紀のアメリカに上陸したものの 人間同様に言葉を操れる上、高い知能を持っていたばかりに 「未来の支配者」と恐れられ、当局の手によって惨殺されたチンパンジーのコーネリアスとジーラ。 ところがジーラが生んだ赤子は、気の良いサーカス団長によってひそかに育てられ、 両親と同様、言葉で人間とコミュニケーションがとれる知能の高い猿となった。 その猿・シーザーは、当局に殺されるのを恐れ 育て親の団長の前でしか言葉を話さなかった。 時は1991年。ウイルスの蔓延により、犬や猫といったペット類は絶滅し、 人間たちは猿をペットに飼い始めたが、 やがて、「犬猫よりもはるかに知能の高い猿は使える」と思い、 彼らは人間の奴隷にされていた。 猿たちが人間に虐げられている様子を見たシーザーは、 つい、「汚い人類め!」と、言葉を吐いてしまい、「話せる猿の存在」を恐れた当局に追われる羽目になるのだったが‥‥ 虐げられながらも、反抗する術である言葉を知らぬばかりに、黙々と人間の言いなりになる猿たちを、リードしていくシーザーはかっこよかったです。 猿たちが人間に反抗し、暴動からやがて革命となるのですが、 人間たちを殺そうとする猿の群れに、ストップをかける彼の冷静さには脱帽です。 「話せる猿」の存在に怯える知事の側近を務めながら、人間たちの傲慢さと暴挙に憤りを抱き、徐々にシーザーの味方をする人道主義者マクドナルドも、忘れられません。 このマクドナルド氏は黒人で、かつての奴隷の子孫だから、同じ奴隷の身である猿に同情的なのかもしれませんね。 でも不明な点もあります。 ウイルスで犬猫が死に絶えたというけど、猿がウエイターとしてこき使われてるレストランでは、 牛肉らしきものが鉄板の上で焼かれていました。 ‥て、ことは、牛はウイルスに冒されて絶滅していなかったってことですよね。 牛が大丈夫だったのなら、豚は?鶏は?それに、空を飛ぶ鳥たちは‥‥? それに、人間は犬猫がいなくなったからって、なんで猿を飼い始めたんでしょうね? ほかにペットになりそうな動物は、たくさんいるでしょうに。亀とかオウム、インコのほうが、猿より知能は低いけど、えさ代がかからないと思うんですが‥‥ モイラは鶏5羽を飼っていて、3羽の♀がほぼ毎日卵を産んでくれています。 でも彼女たちが産んだ卵を、次々人間たちが食べてしまうので、 怒った彼らから手ひどい反乱を起こされるのじゃないかなんて、 ときどきばかなことを考えたりします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 1, 2008 10:50:42 PM
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