カテゴリ:嗚呼なつかしのテレビ番組♪
'69年から'89年の放映期間の平均視聴率30%以上、
そしてなんと、最高視聴率は50.5%という とてつもないお化けバラエティ番組‥‥ それが、正統派ミュージシャン集団から、いつしか爆発的人気を誇るお笑いグループとなった ザ・ドリフターズの「8時だョ!全員集合」です。 このバラエティ番組は、放送当時ほんの子どもだったモイラや、同世代の当時の子どもたちは、 テレビの前でゲラゲラ笑って喜んで観てましたが、 学校教育現場やPTAからは、総スカンを食ったものです。 「コントに品がない」「食べ物をぶつけあって粗末にする」「金たらいや一斗缶で頭を殴りあうのが乱暴」とかとか‥‥ 子どもたちは土曜の夜8時からは「全員集合」を見るのが日課のようになっていて、 (見ないと、翌々月曜日に学校で友だちの輪に加われなかったものです) クラスに必ず1人はいたひょうきん者の男の子が、加藤茶の「ちょっとだけヨ」や 「いやー、まいったまいった」、「タバコする?」、「う○こち○ち○」、 荒井注の「ジス・イズ・ア・ペン」、「なんだ馬鹿野郎」などの真似をして、 休み時間に笑わせてくれたものです。 宿題を忘れて、加藤茶の「どーも、スンヅレイスマスタ!」をやって、 先生に「何ふざけてんだ!」、バコーンと頭を張られたやつもいましたね。 だから学校じゃ、よく朝礼で先生に訓示を垂れられたものです。 「皆さん、ドリフターズの真似をしてはいけません。『う○こち○ち○』とか、『ちょっとだけヨ』とか、言っちゃいけません」 しかし「全員集合」は、今じゃほとんどお目にかかれない生放送コントです。 あの「低俗」「下品」と呼ばれたコントは、優秀な放送作家集団がリーダー・いかりや長介氏に何度もダメを出され、 喜劇の代表格たるチャップリン映画はもとより、古今東西の名作映画、演劇、果ては歌舞伎まで勉強し、血の汗流しながら作り上げた一級品なのです。 今、彼らのコントをDVDで見直してみると、つくづく思います。「よく出来ているなあ。笑いのツボをきちんと押さえているなあ‥‥」と。 今どきのお笑い芸人(とも言えないわけのわからない連中)が、その場のノリで発するバカ話とは、もう全然格が違います。 それに今のお笑いって、ちょっと天然ボケだったり、容姿が劣っていたりするメンバーを、 他のメンバーがああだこうだとからかい、いじめ抜くパターンが多いような気がします。 その点、ドリフのコントは、確かにリーダー・いかりや氏が最初は威張りくさって 配下の高木ブー、仲本工事、加藤茶、荒井注、のちには志村けんにゲキを飛ばしてたけど、 最後はいつもいかりや氏が彼らからひどい目に遭わされるという筋書き。 下品は下品でも、いじめだけは絶対にやらなかった姿勢は、大いに評価していいでしょう。 モイラが今でも鮮明に覚えているコントは、 ドリフの面々が江戸時代の罪人で奉行所に捕らえられ、 布施明演じる眼鏡をかけたおかしな奉行に、全員獄門を言い渡され、 (当時布施明は「全員集合」で、「私、帰らせていただきます!」というギャグを連発してました。まさか後にオリビア・ハッセイと結婚するとは思いませんでしたね) 処刑されたあと、幽霊になって、奉行をとり殺そうとするお話。 お腹がよじれるほど笑った覚えがあります。 落ち込んでいる時、心が疲れた時に、こういうコントが見たいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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