カテゴリ:嗚呼なつかしのテレビ番組♪
皆さんはご存知ですか?
'75年から10年間、土曜の夜10時から日本テレビ系で放送されていた 生放送のワイドショー番組「テレビ3面記事 ウイークエンダー」を‥‥? 「うわ、懐かしい。俺(私)中学、高校の時に見てたよ!」と言う方は、 親御さんの目を盗んで見ておられたか、 親御さんがよほど寛容だったかの、どちらかでしょう。 それだけ、この「ウイークエンダー」は内容が過激だったからです。 司会は漫画家の加藤芳郎、 登場するコメンテイター(レポーター?)の面々は、ドラえもんの大山のぶ代、評論家の山谷えり子、 作家・高見順の娘でタレント兼作家の高見恭子と、 まあ、ここらあたりは、かの「連想ゲーム」のような感じですが、 関西のお笑い黄金コンビの西川きよし、横山やすし、桂ざこば(当時は桂朝丸)、 青空はるお、青空うれしあたりのお笑い系も顔を並べ、 東映の「女番長」シリーズの不良少女役でブレイクしたものの、のちにバラドルまがいと化す、すどうかずみも登場。 そして、きわめつけは、今やすっかり橋田ファミリーの大御所となった泉ピン子! そんな面々が、3面記事の性犯罪事件、猟奇殺人事件などをとりあげ、 放送コードすれすれの言葉を発しながら、おもしろおかしくレポートするものだから、 当然、PTAからは「子どもに見せなくない番組」のナンバーワンにランキング! 中でも泉ピン子のコメントは、一言で言えばあけすけ&どぎつくて、 当時まだ無名の漫談家だった彼女は、たちまち「ブスでスケベで下品なおねえさん」として有名になり、 高倉健主演の東映映画「神戸国際ギャング」(田中登監督)にハッピーというおかしな源氏名の娼婦役で出演、 菅原文太とねちっこい、かつ全く色気を感じさせないカラミのシーンを演じるのです。 (たしか台詞は、「あ~ん、あんたいくつ真珠入れとるんや?」だけだったように記憶しています。モイラはスクリーンを観ながら爆笑しました。) 番組でとりあげられた事件の内容も、 「貸した金を返さないから、頭にきて貸した人間の部屋の真ん中でう○こをして、そこら中になすりつけた男」という汚い系とか、 「ホステスに入れあげすぎて破産した挙句、相手にフラれて、かっとなって包丁で刺した」という、超ありがちな色恋沙汰系とか、 「おいおい‥‥」と、当時子どもだったモイラでもあきれ返るようなものが多かったですが、 中には、「家に入ってきた泥棒を懇々と説得して、ついに自首させた刑事の未亡人」といった美談もありました。 「再現フィルム」‥‥これが一番の目玉でしたね。 文字通り、事件の概要を再現したフィルム(VTRじゃなくフィルムってとこが時代!)で、 これがまたエロエロで、殺しやレイプの模様など、かなりリアルでした。 この再現フィルムに、無名時代の山口良一や大地康雄が出演していたそうですね。 俗悪番組の金字塔みたいに呼ばれ、またジャーナリズムの品位を落としたとも言われた番組でしたが、 娯楽性は抜群で、視聴者を楽しませてくれた制作側の姿勢は、評価してもいいんじゃないかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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