カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます。
今夜お届けする名画は、高倉健主演の大ヒットシリーズ、 「新網走番外地 嵐呼ぶ知床岬」です。 北国、網走刑務所を仮出所したばかりの末広勝治(高倉健)は、 東京で結婚する予定の妹(江夏夕子)のもとへ急いでいたが、 静内駅前の食堂で喧嘩に巻き込まれてしまった。 それがもとで、知床の競馬馬を養成する加納牧場で働くことになったのだが、 牧場で飼育するダービー名馬を欲しがっているならず者どもがいたのだった‥‥ 健さん、颯爽と馬に乗っていましたね。カッコイイの一言です! 主役なんだから当たり前か‥‥でも脇も豪華キャストなんですよ。 何せ三橋達也、藤田進、室田日出男、今井健二(この人、東映の事務員あがりだって噂がありますが、あの顔で事務執ってたなんて怖いなあ‥‥さすが東映!)、 野添ひとみ、由利徹、南利明(この映画の公開当時、カレーのCMの「ハヤシもあるでよ!」の彼の名古屋弁が大流行したもんです。もちろんこの映画の中でも、台詞は名古屋弁です)、 そして極めつけは、あの元暴力団組長だった安藤昇!あの安藤組(東興業)を作った、法政大学中退の元インテリヤクザですよ! 安藤さん、あまり演技はうまいとは言えないけど、 健さんを狙うニヒルな一匹狼を、自然な感じで演じていましたね。 何たって彼の左頬の大きな傷、本物だもの!(愚連隊時代に、在日ヤクザに切られたものだそうです。) ある意味、彼が登場したシーンでは、健さんを食ってたかもしれません。(うう、元ホンモノのヤクザはやっぱり違う‥‥) 余談になりますが、モイラの今は亡き父は、まだ安藤組の組長だった頃の安藤さんと、 シナリオハンティングで会ったことがあるんです。 渋谷の組事務所で、ホンモノの拳銃やドスを見せてもらったとか。 それと、安藤さんはとても愚連隊あがりとは思えない紳士で、側近の人も紳士だったとか。 加えて、取材を終えて組事務所から出てきた父のほうが、 ガタイが大きくて、人相がイマイチ良くないせいか、 逆に安藤組の組員と間違えられたそうです(笑)。 話を元に戻しましょう。 この作品、アクションもとても見ごたえがありました。 健さん、汽車の中でならず者どもにやっつけられようとしてる時、 なんと走る貨車から貨車に飛び移った上(ノースタント)、 敵にうちのめされそうになりながらも、貨車から飛び降りるんですから。 相当な運動神経の持ち主なんですね。 このシーンだけでも見ものですよ! 監督は、「冬の華」、「夜叉」、「鉄道員 ぽっぽや」の降旗康男、 シナリオは、「昭和残侠伝」、「修羅の群れ」の村尾昭、 助監督はなんと、「女囚さそりシリーズ」の伊藤俊也です。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 2, 2023 12:37:47 PM
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