カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます。
今宵お届けするのは、生け花草月流家元の勅使河原宏が監督を務め 画家にして作家である赤瀬川原平が 野上彌榮子の名作小説「秀吉と利休」を脚色した 三國連太郎主演の「利休」でございます! 【中古】あの頃映画 「利休」 [DVD] 戦国時代、数多くの大名に茶の心得を教えた千利休役を 三國連太郎がほとんど表情を変えない、静かな演技で魅せておりましたね。 反対に、太閤秀吉役の山崎努は、 いま機嫌よく笑っていたかと思うと、たちまちヒステリックに怒り出す… このコントラストが、見ごたえありました。 女優陣も光っておりましたよ。 利休の妻役の三田佳子が、夫を精神的に支える慎ましやかな女を それは上手に演じていました。 それまでモイラ、三田佳子は顔がいいだけの大根女優だと思ってたけど、 この作品を観てから、彼女を見る目が変わりましたね。 秀吉の側室・お茶々役の山口小夜子も、演技力はイマイチでしたが、 いかにも欧米ウケしそうな漆黒のストレートロングヘアと、 赤味がかったジャポニズム満開のメイクがステキでした。 しかし、何といっても一番光っていたのは、 北政所役の岸田今日子! 絢爛華麗な着物姿で、夫秀吉をいたわるシーンでは 妖気めいた色気をふんだんに出してましたね。 彼女、同じ勅使河原作品「砂の女」でも、そんな色気を漂わせていました。 う~ん、やっぱ名女優は違いますねえ…… この映画、最初から最後まで、ほんとに息を呑むほど美しいです。 勅使河原マジックとでも言いましょうか… 利休は秀吉の逆鱗に触れて、切腹させられるのですが、 その理由は、利休がキリシタンだったからだという説もあるそうです。 秀吉は伴天連(宣教師)やキリシタンを恐れていましたからね。 確か利休の娘お吟は、キリシタンだったし… 美しいものに出会いたい方は、ぜひともこの映画をどうぞ! 【中古】砂の女 特別版 [DVD] あの頃映画 「豪姫」 [DVD][kn] にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 9, 2020 12:07:10 AM
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