カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます。
今宵お届けするのは、日活ロマンポルノの異色作にして 「遊戯シリーズ」でおなじみの村川透監督のデビュー作、 そしてまた、主演の伊佐山ひろ子のデビュー作である 「白い指の戯れ」でございます。 大都会、東京新宿…… 19歳のゆき(伊佐山ひろ子)は、知り合ったばかりの二郎(谷本一)に処女を捧げ、 二人はたちまち恋仲になった。 ある時ゆきは、いつも二郎との待ち合わせ場所にする喫茶店で、彼を待っていると、 二郎の友人と名乗る洋子という娘が来て、 二郎がスリの現行犯で逮捕されたことを伝えた。 ショックを受けるゆきだったが、洋子のアパートの部屋に招かれた時、 二人は二郎を失った傷を癒すように、互いに身体を求め合った。 そんな時、ゆきはまたいつもの喫茶店で、今度は拓(荒木一郎)という男と知り合った。 拓はスリの大ベテランで、ゆきにスリのやり方を教えるのだった…… この作品はポルノというよりは、 無軌道な若者たちの生態を描いた青春映画の要素が濃いなと、 モイラは率直に思いました。 伊佐山ひろ子も初々しかったけど、 いちばん光っていたのは、荒木一郎でしたね。 終盤近く、荒木一郎がギターで「阿波踊り」のメロディを奏で、 集まった若者たちが、洗濯洗剤を泡立てて「泡踊り」を踊るシーンは 日活ロマンポルノ史上、否、日本映画史上に残る名場面です。 脚本は村川透と、のちに巨匠となる神代辰巳。 いい味出してますよ、この映画のシナリオ。 ところで、荒木一郎さん、十何年か前に、悪徳マルチ商法のア〇ウェイにはまって、 芸能活動をほとんどやめてしまったそうですね。 あんな頭の良さそうな人が、悪名高いア〇ウェイにはまるなんて、信じられないけど…… それはともかく、この映画、一見、二見の価値がありますよ。 では、おやすみなさい。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 7, 2020 11:29:48 PM
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