カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんにちは。映画狂のモイラでございます。
今日は’74年松竹のオールスターキャスト時代劇巨編 「狼よ落日を斬れ」を、ご紹介いたします。 時は幕末。京都で新撰組が尊王攘夷派志士たちを次々と斬り殺していた時、 江戸では無外流の使い手の浪人・杉虎之助(高橋英樹)が、 ひょんなことから江戸一の剣の名手と呼ばれる伊庭八郎(近藤正臣)と知り合い、意気投合した。 虎之助は少年時代は病弱だったが、 無外流の達人・池本茂兵衛(田村高廣)から剣の道を教わり、 今では名人となっていた。 一方、京都では西郷隆盛(辰巳柳太郎)を敬愛する薩摩藩の中村半次郎(緒形拳)が、 示現流の使い手として、その名を馳せていた。 ある日、虎之助は京都にいる師匠・茂兵衛から 男装の女剣士・礼子(松坂慶子)と共に上洛するように命じられた。 そして京都で八郎と再会し、また中村半次郎、新撰組の一番隊組長・沖田総司(西郷輝彦)と出会い、 四人の剣士たちは倒幕派、保守派の枠を越えて、奇妙な友情で結ばれていった。 しかし、時代の波が大きくうねり、倒幕派が勢力を拡大するにつれ、 四人の男たちはそれぞれ、数奇な運命を辿っていくのだった…… この作品、まずキャスティングが超豪華ですよ! 上記に挙げた主力俳優陣の他にも、太地喜和子、藤岡重慶、今井健二、 内藤武敏、坂上二郎、安部徹、福田豊土など、 超がつくほどの名優で脇を固めているのですから。 中でもとりわけ光っていたのが、太地喜和子でしたね。 この人、全然美人じゃないんだけど、 色白の下ぶくれの顔と、ぽってりした唇が、なんとも形容しがたい色気を漂わせているんですよね。 この女のモイラでも、思わずうっとりとしてしまうくらいの色香です。 藤岡重慶もなかなかの悪役ぶりを発揮していましたね。 そしてこの映画、出だしから池田屋事件の激しい斬り合いで始まり、 観客を「おおっ!」と注目させます。 30分に1回は、手に汗握るような斬り合いをしていたでしょうか。 高橋英樹も近藤正臣も緒形拳も西郷輝彦も、 そこそこに殺陣がうまいので、観ていてほんとにハラハラドキドキの連続です。 首が吹っ飛んだり、胴体が縦に真っ二つに割れちゃうなんて、すごいシーンもあります。 監督は「座頭市物語」「大魔神怒る」などの名匠・三隅研次! 本作品は三隅監督の最後の映画となりました。 ちょっと尺が長いけど、剣豪ものが好きな方は必見ですね! にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 23, 2020 12:59:20 PM
コメント(0) | コメントを書く
[独断と偏見に満ちた映画評] カテゴリの最新記事
|
|