カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます♪
今宵お届けする名画は、昭和30年の芥川賞に輝いた石原慎太郎原作小説の同名映画 「太陽の季節」でございます。 裕福な家に育つ高校3年の津川竜哉(長門裕之)は、 ボクシング部のワル仲間と酒、タバコ、女遊び、博打に明け暮れていた。 ある日、竜哉は銀座の高級ブティックで 高価な帽子を買うブルジョア娘・武田英子(南田洋子)のナンパに成功し、 2人はほどなく肉体関係を結んだ。 英子はますます竜哉に惹かれていくのだが、 竜哉は次第に英子が疎ましくなり、 彼女を兄の道久(三島耕)に5千円で売るのだが…… 湘南海岸沿いの豪邸、瀟洒なヨット、高級外車、 海沿いに建つおしゃれなホテル、豪華な別荘…… この映画には、そんな庶民には高嶺の花だったモノたちが、次々と出てきます。 金持ちの生まれ育ちで、最先端のおしゃれを楽しみ、 ヨット遊びやナンパに明け暮れる若者たちは、 俗に「太陽族」と呼ばれ(大宅壮一が名付けたそうです)、 当時の庶民の憧れの的だったそうです。 若い南田洋子さん、ほんとにきれいでしたね…… 頭のてっぺんから足の先まで、洗練されたファッションで…… モイラは日藝の学生の時、この映画を名画座で観たのですが、 当時、メイクもろくにせず、 いつもGパンにTシャツかトレーナー姿だった自分を恥じたものです。 (モイラ、お小遣いやバイト代は、殆ど映画や演劇に費やしていましたからね) 長門裕之氏も、無軌道な若者を好演していましたね。 この映画、原作者の石原慎太郎の弟・石原裕次郎がちょい役で出ているのも、話題になりました。 慎太郎もサッカー部員役でちょっとだけ出演していましたね。 彼は一橋大学時代、実際にサッカー部に所属していたそうです。 もっとも運動音痴で、サッカーの腕前(足前?)は、からっきしだったそうですが…… 昭和30年代の日本の風俗に興味のある方は、必見の映画ですね。 監督・脚本は古川卓己。 助監督は「霧笛が俺を呼んでいる」(モイラが大好きな赤木圭一郎主演の映画)の監督・山崎徳次郎。 製作は水ノ江滝子です。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 24, 2023 10:03:52 AM
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