カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんにちは、映画狂のモイラでございます。
九月も終盤にかかって、だいぶ秋めいてまいりましたね。 秋と言えば…秋刀魚…… そして、秋刀魚と言えば……この名作映画ですね! そう……巨匠・小津安二郎監督の遺作となった「秋刀魚の味」です! 【中古】「秋刀魚の味」 小津安二郎生誕110年・ニューデジタルリマスター [Blu-ray] 大企業の重役・平山周平(笠智衆)は、24歳の家事手伝いの娘・路子(岩下志麻)と、 大学生の次男・和夫(三上真一郎)と、都内の一軒家に3人暮らし。 長男の幸一(佐田啓二)はすでに結婚し、 妻の秋子(岡田茉莉子)と団地で暮らしている。 ある日、周平は旧制中学時代の友人・河合(中村伸郎)から 路子の縁談話をもちかけられるが、 周平は適当に聞き流していた。 ところが、中学の同窓会に呼んだ恩師の佐久間(東野英治郎)が 婚期を逃した四十娘(杉村春子)と、侘しく暮らしているのを目の当たりにすると、 周平も路子の結婚を真剣に考えるようになるのだった…… この映画、「秋刀魚の味」って題名ですけど、 頭からラストまで丹念に観ても、秋刀魚はどこにも出てこないんですよね。 まあそれはいいとして……この映画の中の岩下志麻さん、めっちゃ若くて(当たり前か)可愛いですよ。 それが十数年後には、野村芳太郎監督作品の「鬼畜」で、 妾の子ども達をいじめ抜いた挙句に殺そうとする めちゃくちゃ怖い印刷屋のおばさんを演じるようになるとは 当時の観客はもちろん、ご本人も想像できなかったことでしょう。 本当は娘を嫁がせたくないのに、嫁がせようとする初老の男の悲哀を 笠智衆が見事に醸し出していましたね。 この笠智衆という役者、どんな役を演じても、いつも台詞は熊本訛りで、 演技もはっきり言って、そんなにうまいわけじゃない…… だけど……それが却ってリアリティを観客に感じさせるんですよね。 「存在感」ってやつかなあ…… 黒澤明監督の「悪い奴ほどよく眠る」(モイラが大好きな映画の一つです!)でも 東京地検特捜部所属なのに、なぜか熊本訛り丸出しの敏腕(?)検事を好演していましたね。 脚本は小津と、これまた巨匠の野田高梧…… 今の季節にぴったりの名画ですよ…… 未見の方は、ぜひ名画座かレンタルDVD店へGO! 【中古】 晩春 /小津安二郎(監督、脚本),笠智衆,原節子 【中古】afb 小津安二郎監督作品「麦秋」新品DVD 【中古】あの頃映画 東京物語 (DVD) 小津安二郎生誕110年・ニューデジタルリマスター 小早川家の秋 [ 小津安二郎 ] にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 26, 2020 04:15:35 PM
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