カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんにちは、映画狂のモイラでございます♪
今日は超マイナーだけど、絢爛たる映像美に彩られた名画にして キリシタン大名・大友宗麟(本名・義鎮)の青春時代を描いた 「国東物語」をご紹介いたします。 国東物語 【DVD】【ポイント2倍 今月のSALE対象商品】 天文15年(1546年)、豊後(大分県)の沖の浜に、 ポルトガル人宣教師と商人の一行を乗せた船が着いた。 船長は海賊の頭で、ポルトガル語を流暢に操る八幡(峰岸徹)。 時の領主・大友義鑑(滝田裕介)と交易していた明の商人達は ポルトガル人を邪教の輩と呼び、殺すように義鑑に進言した。 しかし義鑑の長男・義鎮(隆大介)は、 遥か彼方の南蛮から危険を冒して来た彼らを、友としてもてなすべきだと主張した。 処刑を免れた礼として、ポルトガル商人は義鎮に鉄砲を贈り、 ポルトガルの宣教師パオロは、ロザリオを贈った。 ところが義鑑は、自分に反抗する義鎮を疎ましく思い、 若い後妻お葉(藤真利子)との間にもうけた幼い塩市丸に 家督を譲ろうと思い始めていた。 そんな折、義鑑の寵臣・入田(横内正)は、 隣国の菊池家を継いだ義鑑の弟・義武と手を組み、 義鎮暗殺を密かに画策するのであった…… 結局暗殺計画は失敗に終わり、 義鑑は大友家を思う家臣達に、塩市丸もろとも殺され、 晴れて義鎮が大友家21代めの領主となるのですが、 それから5年後の天文20年(1951年)、 彼は海賊八幡の紹介で、イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルと出会うんですよね。 日本とはまるで違う西洋文明との出会い、 そして何より、愛と罪の許しを説くキリスト教との出会いに、 熱心な仏教徒だった義鎮は、大きく心を揺さぶられます。 義鎮はザビエルが語るキリスト教をベースにした理想の王国の姿に、感銘を受け、 仏教への信仰を捨て、まず豊後を理想の王国にしようと思い立つのです…… 原作・脚本は高山由紀子。監督は村野鐵太郎(今年の7月に90歳で亡くなられましたね)。 あの「月山」(1979年)、「遠野物語」(1982年)の名コンビです。 高山さんはモイラの亡父の知人で、何度もお会いしたことがありますが、 クリスチャンというわけではなく、いえ、それどころか、 聖書を読もうと思い立ったけど、最初の「創世記」のカインとアベルの物語にさしかかったところで 読むのがいやになって、投げ出してしまったそうです(笑)。 映画全体が「村野流」(モイラの造語)の映像美に彩られていましたね…… 豊後の美しい風景を、繊細に描いていました。 それと、南蛮の鎧を着た海賊八幡役の峰岸徹が、実にかっこよかったです! 隆大介も、若く、悩み多き領主を、それは上手に演じていました。 脇役には他に井川比佐志、片桐夕子、岡本舞、葉山良二、にしきのあきら、 鈴木瑞穂、稲葉義男、菅井きんといった、渋めのヴェテランがそろっておりましたね。 大友義鎮はザビエルとの初の出会いの時から、キリスト教に惹かれていましたが、 正式に洗礼を受け、ドン・フランシスコの霊名をさずかるのは、 ザビエルとの出会いから27年後のことです。 音楽は、伝説のフォークグループ「かぐや姫」の南こうせつ。 映画のラストに情感あふれる歌を流してますよ。 上方苦界草紙 (藤本義一原作)/村野鐵太郎【中古】[☆3] 【中古】 早射ち犬 /田宮二郎,天知茂,成田三樹夫,村野鐵太郎(監督) 【中古】afb 【中古】 富士山頂 /石原裕次郎,星由里子,勝新太郎,村野鐵太郎(監督),新田次郎(原作),黛敏郎(音楽),肥後一郎(音楽) 【中古】afb にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 29, 2020 04:56:48 PM
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