カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます。
今宵は、「わたしの城下町」「瀬戸の花嫁」等のヒット曲を歌った歌手・小柳ルミ子の初主演作 「白蛇抄」を紹介させていただきます。 夏、若狭の禅寺・華蔵寺…… 夫に先立たれ、自分も滝に身投げしようとした過去を持つ石立うた(小柳ルミ子)は、 自分を助けてくれた住職の懐海(若山富三郎)の内妻となり、 寺の用事や、半身不随になった懐海の介護に明け暮れていた。 そんな時、うたの遠縁の少女まつの(仙道敦子)が、寺に引きとられてきた。 まつのは寺での初めての夜、うたが既に不能となった懐海から激しく愛撫され、 悩ましいあえぎ声をあげるのを聞いてしまった。 そして懐海の息子で、高校生にして既に得度している昌夫(杉本哲太)が 父とうたの異様な房事を覗き見していた。 昌夫は仏に仕える身でありながら、うたに恋焦がれていたのだ。 また、かつてうたの自殺未遂事件に関わった刑事の村井(夏八木勲)も、 うたに惚れ、ことあるごとにモーションをかけていた…… 原作は、自身も少年時代、禅寺で修行していた水上勉。 映画はその原作にかなり忠実です。 小柳ルミ子がFカップ(!)のヌードを披露するということでも、話題になりました。 モイラはこの映画を日芸の学生の時、ロードショーで観たのですが、 ルミ子さん、映画初主演とは思えないくらい、翳のある妖艶な女うたを それは上手に演じていましたね……! さすが、宝塚音楽学校で、演技をみっちり仕込まれただけのことがあります。 煩悩に悶える昌夫役の杉本哲太も、新人とは思えない演技を見せていました。 こっそりうたの部屋に忍び込み、彼女の長襦袢や下着の匂いを嗅ぐシーンは強烈です。 そんな昌夫を密かに恋し、うたに嫉妬する少女まつの役の仙道敦子も、 いい味を出していました。 「ああ、この子は将来、名女優になるだろうな」と、モイラは思いましたもの。 若山富三郎も、半身不随でありながら、若い後妻の肌に執着する老住職役を ねちっこく怪演していましたね。さすがヴェテランの富さん…… 最初から終わりまで、小柳ルミ子の美しさと妖気がぷんぷん漂ってますよ~! 殿方必見!! 監督は、「女囚さそり」シリーズや「誘拐報道」の伊藤俊也 脚本は、「魔界転生」「南極物語」の野上龍雄 「観たい!」とお思いの方、今すぐレンタル店へGO!ですよ。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 25, 2022 10:03:33 PM
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