カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます。
今宵お届けするのは、中平康監督のクライム・コメディで、 あの有名なモンキー・パンチの漫画「ルパン三世」の元ネタともいわれている映画 「危(やば)いことなら銭になる」でございます! 紙幣印刷用のスカシ入り和紙10億円相当を運ぶ車が何者かに襲われ、 運転手二人が刺殺されたというニュースが流れた時、 ガラスのジョー(宍戸錠)、計算機の哲(長門裕之)、ダンプの健(草薙幸二郎)は、ニヤリと笑った。 この三人の目的は、紙を盗んだ連中に、偽札造りの名人・坂本老人(左卜全)を高く売り込んで、 大金を巻き上げることだった。 ところが、三人が南米から帰ってくる坂本老人を羽田空港で待ち伏せていると、 老人はビッグの修(郷鍈治)とポーカーフェイスの秀(平田大三郎)という殺し屋二人組に さらわれてしまった。 しかもその二人組は、運転手を刺殺した張本人! ジョーが、彼らのアジトがある横浜のとあるビルに入ると、 そこにいたのは、秋山とも子(浅丘ルリ子)という、柔道と合気道の使い手の美女だった……! まず、主人公のガラスのジョーの人物設定が面白いですね。 拳銃は超一流の腕前だけど、ガラスを擦る音には全く弱いというキャラ。笑えました。 そのジョーと、男勝りなとも子の掛け合いがまた小気味良い! ストーリー展開もテンポ良く、派手な拳銃の撃ち合いあり、手に汗握るようなかけひきあり、 カーチェイスありで、全体的に上質なアクション・コメディに仕上がっています。 ジョーさん、深紅のメッサーシュミットKR200を軽快に繰っていましたね!かっこよかった! 藤村有弘も三国人(今では差別用語)の大ボス・王を、堂々と演じてましたね。 三国人のワルをこれほど上手に演じられる人は、今も昔も藤村氏以外、いないでしょう。 偽札造りの名人が、どこにでもいそうなおじいさんという設定も、ユニークですね。 得意の柔道で男たちを次々と投げ飛ばすルリ子さんのかっこよさは、 今さらモイラごときが言うに及びません。 原作は都筑道夫の「紙の罠」。 脚本は、池田一朗と山崎忠昭。 ラストのオチがまた面白いんですよ~(ぜ~ったいに書きません!) 派手なアクション展開の果てがどうなるのか……それは、映画を観てのお楽しみ!! 気になる方は、今すぐレンタル店にGO!!です。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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