カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます♪
今宵お届けする名画は、昨年103歳(!)で亡くなったカーク・ダグラスが 製作総指揮をとり、主役を演じた歴史スペクタクル映画 「スパルタカス」でございます! 紀元前100年、共和政ローマ時代のリビア鉱山。 トラキア人奴隷のスパルタカス(カーク・ダグラス)は、 鉱山に剣闘士の卵を探しに来た剣闘士養成所主バタイアタス(ピーター・ユスティノフ)に、 逞しい体つきと激しい反抗心を買われ、 カプアにある彼の養成所に連れて行かれ、剣闘士の卵となった。 ある日、閥族派の大物クラッサス(ローレンス・オリヴィエ)が養成所にやってきて、 剣闘士同士の真剣勝負が観たいと言った。 スパルタカスはその真剣勝負の剣闘士として選ばれ、 憎んでもいない黒人剣闘士トラバと闘うことになったのだが…… 高校時代、世界史で習ったローマの奴隷反乱のお話です。 いやあ~、さすがはスペクタクルと銘打っているだけに、 撮影の大がかりなこと、セットの豪華なこと、エキストラの数えきれないこと…… そして何よりすごいのは、配役とスタッフ! ピーター・ユスティノフやローレンス・オリヴィエの他にも 当時のイケメン人気俳優トニー・カーティスや 英国の美人女優ジーン・シモンズが出ていて、 シナリオは、かつて赤狩りでハリウッドを追われた天才脚本家・ダルトン・トランボ 演出は天下の鬼才・スタンリー・キューブリックなのですからね!! この映画、赤狩りのいわゆるハリウッド・テンの1人であるトランボがシナリオを担当したことで、 公開当時、右寄りの人たちや軍人を中心に、上映反対運動が起こったのですが、 時の大統領ジョン・F・ケネディが、この映画を絶賛したことで、 興行的に大成功をおさめたのです。 奴隷解放の指揮者として、ローマの圧政と闘った英雄スパルタカスを カーク・ダグラスが鼻につかない程度にカッコよく演じてます。 そんな彼を兄のように慕う吟遊詩人奴隷アントナイナス役のトニー・カーティスも なかなかカッコよかったですね。 ローレンス・オリヴィエやピーター・ユスティノフの演技力は、もう言うまでもありません。 アレックス・ノースの音楽も素晴らしいですよ。 戦闘シーンは勇壮そのもの。ラブシーンは胸ワクワクで…… ただ、不満もあります。 それは、女奴隷で、やがてスパルタカスと恋に落ちるヴァリニア役のジーン・シモンズ。 この人はいくつか史劇映画に出ているけど、 モイラに言わせれば、顔がきれいなだけで、演技が下手すぎます。 彼女が森(?)の中でダグラスと出会い、"I love you,I love you,I love you…"と言いながらすり寄るシーンには、 あまりの台詞の下手さと大げさな演技に、モイラ、名画座で観ていて思わず噴き出してしまいましたもの。 他にヴァリニア役の女優、いなかったのかなあ……? (ジーン・シモンズのファンの皆様がた、ごめんなさいね……) 監督のキューブリックは、この映画が自身の企画で作られたものでないせいで、 この映画を嫌っていたようですが、 モイラは大好きですね♪ 未見の方々は、今すぐレンタル店へGO!!です。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 29, 2023 04:50:47 PM
コメント(0) | コメントを書く
[独断と偏見に満ちた映画評] カテゴリの最新記事
|
|