カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます♪
今宵は、日活の歌謡映画「青春の鐘」をご紹介します! 名門大学のサッカー部キャプテン・村瀬正吉(舟木一夫)は、 中学受験を控えている少年・依田春男(吉田次昭)の家庭教師として、 ブルジョアの依田家に出入りするようになった。 勉強ばかりしていて、体力のほうは今ひとつの春男を心配した正吉は、 体を鍛えるのも大事なことだと、相撲やジョギングを春男に教えた。 春男には美しい姉・久美子(松原智恵子)がいて、 正吉と久美子は互いに心を通わせるようになるが、 久美子には親が決めた合田(藤竜也)というフィアンセがいた…… 歌謡映画ではお約束の主演歌手の歌がタイトルバックに流れ、 主演歌手は劇中でも自慢の喉を披露するのですが、 この映画も例外ではありません。 舟木一夫演じる正吉は、大晦日に郷里の長岡に帰った時も、 芸者をあげての宴会の席で、長岡の民謡(?)を歌います。 モイラは、舟木一夫の歌はデビュー曲の「高校三年生」と「絶唱」、 「燃えよドラゴンズ」しか知らなかったのですが、 いやあ~、さすがはプロの歌手で、民謡も上手でしたね。 それにしても、モイラはこの映画を十数年前に名画座で観るまで、 舟木一夫が演技も十分できる人だったとは、まるで知りませんでした。 まして、正吉のような底抜けに明るい好青年を演じられる人だとは、思いませんでしたね。 舟木一夫と言えば、70年代に入って3度も自殺未遂を繰り返した どちらかというと、うつ状態入ってる暗いキャラを想像してましたから…… 松原智恵子の健康的な美しさは、今さらモイラごときが言及するものではありません。 日活もよくこんな美しい人を見つけてきたものだと、つくづく思います。 正吉の幼馴染・洋子役の山本陽子や、 やはり彼の幼馴染で、洋子に惚れている大介役の和田浩治も、 印象的な光る演技をしていましたね。 山本陽子の花嫁姿、本当に可愛かったです。 あと、エリート一家・依田家の長男で弁護士の春久役の小高雄二も 秀才を鼻にかけた嫌味な役を上手に演じていました。 それと、名門中学受験のプレッシャーに押しつぶされそうになっている少年を 吉田次昭がこれも上手に演じていましたね。 それにしても、中学受験のプレッシャーって、60年代にも既にあったんですね。 モイラは中学受験を経験していないから(小・中・高とも公立)、よくわかりませんが、 名門中学を受験する子やその親は、遊び惚けていたモイラには想像もつかないほどの プレッシャーやストレスと闘わなければならないようですね。 それを結構克明に描いた倉本聰の脚本には、脱帽です。 歌謡映画と侮るなかれ。「青春の鐘」は一見も二見も価値のある習作ですよ! ではまた、明日。おやすみなさいませ。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 25, 2022 09:14:11 PM
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