カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます♪
今夜は石井輝男監督の隠れた名作 その名も……「ポルノ時代劇 忘八武士道」をお届けします! 「人斬り死能」と恐れられている兇状持ちの凄腕浪人・明日死能(丹波哲郎)は、 役人に追われているところを、吉原を牛耳る忘八者・白首の袈裟蔵(伊吹吾郎)に助けられ、 吉原総名主・大門四郎兵衛(遠藤辰雄)から、 吉原の営業妨害となる湯女、茶屋女などの私娼を潰すように言われた。 私娼窟は武士の客が多いため、公儀の後ろ盾があり、今まで誰も手出しできなかったが、 死能は次々と私娼窟に乗り込んでは潰し、遂には公儀側の同心をも殺してしまうのだった…… 「ポルノ時代劇」と題しているだけに、全篇に女性のヌードが出てきて、 さまざまな男女の絡みは無論のこと、 金髪に青い目の白人女のヌードまでもが出てくるサービスぶりです。 しかし、この作品の一番の見どころは、ヌードよりも、アクション(殺陣)ですね。 石井輝男監督のアクション演出が、マジでリアルで凄まじいのです! 刀一振りで、耳や手首、首は飛ぶわ、血はビューッと吹き飛ぶわ…… このとてつもなく派手なアクション演出は、 後にクエンティン・タランティーノ監督らに影響を与えただけのことはあります。 かの「ウルトラセブン」のアンヌ隊員を演じたひし美ゆり子が オールヌードを惜しげもなく披露しているのも、話題になったそうですね。 ひし美さんの女忘八姿、きりりとして美しかったです。 ただ不満もあります。 幕府の老中の仲裁によって、私娼窟までもが四郎兵衛配下となり、 用済みになった死能が、女忘八たちの手練手管で阿片中毒にされるシーン…… ここがちょっとくどかったですね。 それ以外は、本当に無駄のない、上質な娯楽作品に仕上がっております……! 題名こそキワモノっぽいけど、お色気とアクション満載の娯楽作品です。 未見の方は、今すぐレンタル店にGO!……と言いたいのですが、 この映画を置いてあるお店って、たぶんあんまりないでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 28, 2021 10:59:11 PM
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