カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます。
今宵お届けする名画は、映像の詩人と呼ばれたアンドレイ・タルコフスキー監督の隠れた名作 「ストーカー」でございます! 某国の某所で「何か」が起こり、政府はそこへ軍隊を派遣するけど、 誰一人戻って来ず、その場所は「ゾーン」と呼ばれ、立ち入り禁止区域となった。 そのうちに、「ゾーン」の中には「入ると願いが叶う部屋」があるという噂が立ち、 やがて、その「ゾーン」の案内役を務める「ストーカー」と呼ばれる男が現れるのだった…… この映画、SFなのに、SFにつきものの宇宙人とか宇宙船とか、 まして、円谷英二大先生のような特撮セットなどは、全く出てきません。 つまりその……空想科学的な描写や演出がほとんどないんです。 「ストーカー」は、「科学者」「作家」と名乗る2人の男を やたらじめじめした、暗い、油の浮いた水たまりだらけの「ゾーン」の中にいざない、 「ゾーン」には、ありとあらゆる罠が仕掛けられていると忠告するのですが、 「ゾーン」内を回っていくうちに、3人は「ゾーン」とは何か、「願いが叶う部屋」とは何か、 挙句の果てには、信仰とは何かといった宗教論争が始まるのです。 しかも、とんでもない長回しと、タルコフスキー作品特有の難解な台詞まわしでです。 モイラはこの作品を、日藝の1年生の時にロードショーで観たのですが、 その感想は……「わけがわからないながらも、超面白い!」でした。 超ユニークなカメラワークといい、後半になればなるほど難しいけど面白い台詞まわしといい、 ちょいと襟を正して観る藝術作品として愉しめました! 登場人物も、「ストーカー」「科学者」「作家」「ストーカーの妻」「ストーカーの幼い娘」と、 たったの5人だから、把握しやすいし…… (モイラは頭が悪いせいか、やたら登場人物の多い「ロード・オブ・ザ・リング」みたいな映画は全くダメなんです) この「ストーカー」、絶対おすすめです!! もっとも、あまり体調の良くない時、疲れている時は、ご覧にならないほうがいいでしょう。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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