カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます。
今夜はモイラが大好きな元祖女ドラゴンこと、アンジェラ・マオ主演の 「女活殺拳」をご紹介しますね。 日本統治下の朝鮮ソウルにある合気道飛鷹総館では、朝鮮人に混じって、 中国人のユー・イン(アンジェラ・マオ)、カオ・チャン(カーター・ファン) ファン・ウェイ(サモ・ハン・キン・ポー)も修業していた。 「合気道の心は『忍』である」というのが館長の教えで、 支配者側の日本人に嫌がらせをされても、耐え忍ぶよう、修業生たちに言い聞かせていた。 やがてユー、チャン、ウェイは指南役として、祖国中国の河北省滄州に派遣され、 そこで飛鷹道場の看板を掲げるのだが、 その滄州では。日本人が運営する黒熊道場の門徒たちが、ならず者として町を練り歩き、 中国人を露骨に見下し、飲食店でのただ飲み、ただ食いは当たり前、 おまけに若い娘には、スケベ心から手を出そうとする有様…… 血の気の多いウェイは見るに見かねて、黒熊道場のならず者たちを叩きのめした。 これがきっかけで、黒熊道場は飛鷹道場に執拗な嫌がらせを始め、 ユーたちは朝鮮の師匠から教わった「忍」の字を忘れず、耐え忍んでいたが、 黒熊との和解を求めるチャンが、黒熊の師範に無惨にも右腕を折られ、 さらに身を隠していたウェイが黒熊側に見つかり、惨殺されるに至ると、 怒りに燃えたユーはただ一人、黒熊道場に殴りこみに行くのだった……! ブルース・リー主演の「ドラゴン怒りの鉄拳」の女版といったストーリーですね。 アンジェラのカンフー・アクションは、スローモーションを多用しているのが 少々気にはなりましたが、かなりハイレベルです。 手足の動きがとにかく素早く、時には髪を三つ編みに束ねている玉の髪飾りまでも、 相手を倒す武器として使っているのですから、さすが女ドラゴン! それにしても、香港映画に出てくる昔の日本人って本当に嫌な奴ばかり。 「大東亜共栄圏構想」の美名のもとに、権力をカサに着て、やりたい放題なのですから。 驚いたのが、若い頃のサモ・ハン・キン・ポーの軽快な動きですね。 あの太った体で、よくもまああんなにすごいカンフー・アクションができるものだと、心底感服しました。 完全にカーター・ファンを食ってましたよ。 この映画には、のちに大スターとなるジャッキーチェンやユン・ピョウが、ほんのチョイ役で出ています。 製作は香港きっての名プロデューサー・レイモンド・チョウ。 監督は名匠ファン・フェン。脚本はホー・チェン。 香港映画だけど、言語は広東語ではなく北京語です。 日本人が完全な悪役として登場するのがちょっと気になるけど、 スカッとした気分を味わいたい時には、ぜひ観たくなる大カンフー・アクション映画ですよ! ★カンフー・アクション映画あれこれ★ にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 17, 2023 10:27:26 PM
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