カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます。 今宵は、いま公開中の映画をとりあげます。 その名も……「ゴジラ-1.0」!! 1945年、太平洋戦争敗戦の夏…… 出兵していた敷島浩一(神木隆之介)は、失意のうちに東京に帰るが、 そこは大空襲の爪痕深く、あたり一面焼野原で、 敷島の両親もすでに死んでいた。 そんな焼野原ででも、戦後直後の人々はなんとか日々の暮らしをたてようと、奮闘努力し、 たくましく生き抜いていた。 ところがそんな折、正体不明の巨大生物が現れ、何もかも焼けてゼロになった東京は 大空襲より凄まじい破壊を受け、マイナスとなってしまうのであった…… モイラはこの作品を、封切直後にシネコンで観たのですが、 久しぶりに、本当に久しぶりにスクリーンから一瞬たりとも眼が離せませんでしたね。 本作の要であるVFX(Visual Effects)の素晴らしさは無論のこと、 登場人物ひとりひとりの個性がしっかりと描けていて、 大変秀逸な人間ドラマを繰り広げていました。 そして……昭和29年に誕生したゴジラシリーズ初作品「ゴジラ」(監督:本多猪四郎 特撮監督:円谷英二大先生)を彷彿とさせる「巨大生物の怖さ」が前面に押し出されていたのが、良かったです。 ゴジラが戦争で破壊された東京を歩き、地割れが起こり、そこに逃げ惑う人々が次々と吸い込まれるように落ちていくシーンは、 リアリティに溢れ、見ていて本当に怖かったです。 監督、脚本、VFXとも、山崎貴が担当していますが、 芝居がきちんと描かれていて、見せ場も満載……まさに上質なエンターテインメント作品に仕上がってましたね。 「ALWAYS 三丁目の夕日」なんていう、しょーもない映画を撮っていた人と同一人物とは思えません。 浜辺美波、佐々木蔵之介、吉岡秀隆も良い演技をしていたけど、 一番光っていたのは、隣のおばさん役の安藤サクラ。 いかにも戦後直後にいそうな、ちょっとおせっかいだけど、気の好いおばちゃんを リアリティたっぷりに演じてました。(日本にはすごい女優がいるものです) ゴジラの造形も目を見張るものでした。 特に背びれがドンッ!ドンッ!ドンッ!と凄まじい音をたてて伸びあがるのが、すごかったです。 佐藤直紀の音楽も、観客の恐怖心をあおっているようで、素晴らしかったです…… 昨年11月3日に封切られて以来、ものすごい数の観客を動員し、 興行収入が50億円を超えたというのも、大いに頷けますね。 「ゴジラ-1.0」は一度ならず、二度三度観る価値がありますよ! モイラももう一度観たいです! にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 14, 2024 10:23:57 PM
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