カテゴリ:永遠に輝け!モイラ的銀幕のスターたち
おはようございます。映画狂のモイラでございます。 本日はモイラが大好きで、モイラの映画人の亡父ともたくさん仕事をした天知茂さんについて、駄文を綴らせていただきます。 天知茂さんは、1931年(昭和6年)、名古屋生まれ(ご存命なら、現在92歳)。 芸名は大好きだった中日ドラゴンズの天知俊一監督と、杉下茂投手が由来だそうです。 高校卒業と同時に、松竹に入社したけれど、役は仕出しばかりで、2年後に解雇。 1951年、二十歳の時に第1期新東宝スターレットに選ばれ、入社しますが、 同期の久保菜穂子、高島忠夫、三原葉子らが次々と主役を射止める中、 新東宝でも仕出し役ばかりで、もちろん安月給。お兄さんからの仕送りで、やっと食べていけたそうです。 しかし、あの名興行師・大蔵貢が新東宝の社長に就任すると、 主役の座につくことになるんですよね。 1957年、「暁の非常線」で主演を務め、悪役として人気が出るようになったのですが、 ご当人は持ち前の整った顔立ちを武器に、二枚目俳優になることを望んでいたそうです。 そして1957年、B級巨匠・中川信夫監督に役者としての才能を見いだされ、 「東海道四谷怪談」の民谷伊右衛門役に抜擢されて、多くの映画ファンに注目されるようになります。 1960年の同監督の「地獄」でも、苦悩する大学生役を、上手に演じていましたね。 1961年、新東宝が倒産すると、大映と契約し、時代劇を中心に準主役級の役を次々と演じ、 1971年、大映が倒産するまで活躍しました。 その傍らで、東映の任侠映画でも準主役級で頭角を現し、 1981年には美輪明宏主演の舞台「黒蜥蜴」(江戸川乱歩原作 三島由紀夫脚色)で、名探偵明智小五郎役を演じ、 演劇ファンからも拍手喝采を受けました。 そして、1973年から1980年までNET(現・テレビ朝日)で放映された名作ハードボイルドドラマ 「非情のライセンス」の ニヒルで渋い主役の会田刑事役で、お茶の間の人気をかっさらうのです! 他にも、こんなドラマでも主役を務めていましたね。 三田佳子と共演した壮絶な復讐劇「野望」です。 さらには、江戸川乱歩シリーズで再び明智小五郎役を演じ、 こちらも大人気をかっさらいました! なんと1977年から、1985年までの長きにわたって、テレビ朝日の「土曜ワイド劇場」で、 放映されたんですよね! しかし……1985年の7月27日、天知さんはクモ膜下出血で、54歳の若さで突然死してしまうんですよね。 亡くなった直後に、江戸川乱歩シリーズの25作目「黒真珠の美女」が追悼放映されました。 持ち前の美貌と、ニヒルな雰囲気で、”マダムキラー”とも呼ばれた天知さんですが、 素顔はとても真面目な人で、私生活でも浮いた噂はひとつもなく、 奥様(第1期新東宝スターレットの元女優・森悠子さん)にとっては、理想の夫だったそうです。 ああ、そうそう、天知さんは渡瀬恒彦主役の名作ドラマ「白昼の死角」でも、 東大卒の鬼検事役をリアリティたっぷりに演じていました。 モイラはこの役が、妙に印象に残っているんですよね。 天知茂さんの早すぎる死には、モイラは泣きましたよ…… もっともっと活躍して、いろんな役を演じる姿を見たかったです。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 11, 2024 09:43:41 AM
コメント(0) | コメントを書く
[永遠に輝け!モイラ的銀幕のスターたち] カテゴリの最新記事
|
|