カテゴリ:独断と偏見に満ちた映画評
こんばんは、映画狂のモイラでございます。 今宵お届けする名画は、「カルトの帝王」と呼ばれた石井輝男監督作品 その名も……「徳川女系図」でございます!! 時は元禄。五代将軍綱吉(吉田輝雄)は、 夜ごと、大奥にひしめく三千人余りの美女を物色しては、褥に招いていた。 その大奥の中は、京育ちの御台所・信子(三浦布美子)を立てる御年寄・常盤井(国景子)派と、 江戸育ちの御年寄・お伝の方(三原葉子)派に分かれ、対立していた。 そんなある夜、新参の女たちが襦袢ひとつで踊り狂う新参舞を覗いた綱吉は、 左内股にホクロのある新参の女中おみつ(御影京子)を見初めたのだが…… 大奥女中全員が襦袢ひとつで踊る新参舞……! 紅白のまわしをつけただけの姿でとる女相撲……! 女たちの肉体乱舞の大池での鯉つかみ……! 女の局部をろうそくの火で焼く凄惨なリンチ……! と、まあ、カルトの帝王ならではのエロシーンが満載ですが、 他の石井輝男作品に比べたら、どこかグロさがないんですよね。 うら若き女体の健康美を撮っているからでしょうか……? そしてまた、カメラマン吉田貞次のカメラワークが、これまた秀逸なんですよ! 女体が急にアップになったかと思っても、肝心なところはなかなか見せなかったり、 俯瞰での撮影を多用することで、映画をより面白く見せていたり…… 将軍と御中臈の愛欲交歓のシーンなどは、エロティックな中にも、気品を感じさせるものがありましたね。 将軍役が吉田輝雄という、知性を感じさせる美男子だからでしょうか? 女優陣も、谷ナオミ、賀川雪絵、三島ゆり子、應蘭芳、万里昌代と、 美しい上に演技も上手な人たちで固めています。 そして、石井輝男作品の常連さんの小池朝雄、 南原宏治の名演技も必見ものです! 「カルト映画は観るのが怖い」とおっしゃる方でも、 この映画はさほどぶっ飛んだシーンがないので、 愉しんで観れると思いますよ!! ではまた。おやすみなさい。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 2, 2024 05:51:45 PM
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